へっぽこ店主の日々雑記

映画パンフレット専門のオンライン古本屋「古本道楽堂」店主のへっぽこ雑記。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

「舟を編む」





辞書を作る──このテーマだけですでに心惹かれるし面白い。
原作小説は読んでないけどアイデアの勝利だよね。

舞台は出版社のお荷物的存在である辞書編集部。
辞書にすべてを捧げてきたような編集者(小林薫)が退職するにあたり、
後任を探すことに。

そこで白羽の矢が立ったのがうだつの上がらない営業社員(松田龍平)。
この男、昔の文豪が住んでるような古びた下宿をひとりで借りて、廊下にまで蔵書があふれでているほどの本好き、しかもいつも辞書を持ち歩いている。
これは適任。
営業をさせてる場合じゃない。
まさに辞書作りが天職だと思わせる。

基準として「右」の語釈でその辞書の個性を表すのが面白い。
他社の辞書ではこう書いてあるとか、
じゃあうちはどう書こうかとか。
たかが「右」、されど「右」。
単語を説明する難しさ、奥深さに引き込まれる。

蛇足だが、私の高校の友達にも辞書を持ち歩いている子がいた。
で、いつも3種類の辞書を引いては語釈の違いを面白がっていた。
それまで辞書なんてどれも同じと思っていた私は驚いたものだ。
(ちなみに私は辞書に線引きしたり、ページをめくる行為自体が好きな、どちらかといえば辞書フェチ、というか本フェチ笑)

で、この映画、登場人物もなかなかいい。
特に主人公(松田龍平)の先輩であるオダギリジョー。
ちょっとチャラくて社交的で、地味な辞書編集部には馴染まないような、いかにも出版社の広報という感じの男。
しかも超いい奴。チャラいけど。
こういう人がひとりいると、電話対応や交渉事が苦手な研究者肌な編集者(松田)は本当に助かると思う。
あとオダジョーの彼女役の池脇千鶴も気さくでチャーミング。

辞書がようやく出版にたどり着いたときには、わかっていたけど、じーんときた。
地道に物を作るっていいな、紙媒体って本っていいなと思える映画。
本フェチ必見(笑)。

[ 2014/10/10 23:52 ] 日本映画 | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

ブログ内検索
カテゴリー

カテゴリー 累計
全記事一覧
音楽 77
日本映画 80
香港・アジア映画 46
ヨーロッパ映画 32
アクション映画 37
コメディ映画 21
音楽映画 19
その他の映画 34
映画あ行 44
映画か行 41
映画さ行 47
映画た行 39
映画な行 13
映画は行 53
映画ま行 16
映画や行 5
取材 82
未分類 178
過去ログ


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。