へっぽこ店主の日々雑記

映画パンフレット専門のオンライン古本屋「古本道楽堂」店主のへっぽこ雑記。

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「とんかつ大将」





川島雄三監督の1952年作品。

戦後10年(かな?)の下町を舞台にした人情喜劇。
主人公の医者(佐野周二)が、
美人院長やとんかつ屋の女将、長屋の娘にいたるまで
それはもうモッテモテ。

でも本人は女に傾く気配がなくて、
それは昔の恋人にまだ未練があるから。
で、この恋人、戦争の混乱の中で親友と結婚してしまっている。

コメディ要素のある映画だけど、
主人公を見る女たちの視線がいちいち熱かったりして、
川島監督はメロドラマもうまいんだよなあと感心しながら見た。

主人公が住む貧乏長屋の人たちが面白い。
「世論て何だい?」
「お喋りすることだよ」という会話から、
夫「お喋りならお前お手のもんじゃないか」
妻「暴力だっておまえさんには負けないよ!」
夫「ハイ…」
みたいなやりとりとか吹き出してしまった。

あと、火事の場面があるんだけど、
モノクロだし、あまり派手な炎上シーンもないのに臨場感がすごい。
手術に取り組む主人公の額の汗を見ているだけで火事が迫っているのがわかってヒヤヒヤする。
いかにもセットです、という感じがしないんだよなあ。
なんでだろう。
すべてが自然体に見える。

だから1952年の映画なのに今見ても古臭くないのだと思う。
女医とか女将とか保育園の先生とか、
女性たちがみんな職業を持っていて自立しているのも古くない一因なのかな。
津島恵子(女医)が臆さず主人公に言い返すところとか、
角梨枝子(とんかつ屋の女将)が女医に啖呵を切るなど、
女たちの気の強さも見どころ(笑)。

[ 2014/09/21 22:48 ] 日本映画 | TB(0) | CM(0)
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