へっぽこ店主の日々雑記

映画パンフレット専門のオンライン古本屋「古本道楽堂」店主のへっぽこ雑記。

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「モンスターズクラブ」





DVDレンタルで「モンスターズクラブ」。

人には薦められないけど好きで好きでたまらなくなるような映画って2~3年に1本くらいある。
これは私にとってそんな映画でした。
今回はレンタルで見たけど、後ですぐにDVDを注文してしまった。

雪深い山奥に籠って、電気も水道もなく自給自足の生活を送るストイックな爆弾魔(瑛太)。
彼の生活が規則正しくあればあるほど、あれ?頭おかしい?と感じる不思議。

ソローの「森の生活」や映画「イントゥ・ザ・ワイルド」のような静かな狂気を感じました(「森の生活」に狂気を感じるのは少数派かもですが)。

そんな孤独な爆弾魔を悩ますのが、妄想に出てくる白塗りのモンスター。
これって監督が実際に見たものでは…と心配になる妄想ではあります…。

彼にはモンスターだけでなく、死んだ兄と弟も見えてしまいます。
特に兄の存在は大きくて、今住んでいる山小屋を作ったのも兄だし、愛読している本も兄のもの、思想も相当影響を受けているものと思われます。

で、この兄が窪塚洋介。
まあ、この人の映画の中での存在感といったら。
今まで瑛太を見ながら「この人、頭おかしいなあ」と思っていたはずなのに、窪塚洋介が出てきた途端、瑛太が常識人に見えてくる。
出てくるだけですべて持っていく、俳優・窪塚、健在。

あと、弟役のkenkenはRIZEのベースとしては知ってるけど、演技を見るのは初めて。
不気味できれいでよかったです。
ロケンローラーは独特の雰囲気があるよね。

さて、兄の亡霊に「お前は爆弾を送りつけることで社会との繋がりを持っている。そんな半端な考えでは駄目だ」とか何とか言われ、壊れていく爆弾魔。
もう、彼の痛々しさからは、世の中に絶望しているのに、社会との関係を断ち切れない、人間の魂の叫びが聞こえてくるようでした。

瑛太が佇む雪原の美しさに心うたれる72分。
この絶妙な上映時間でバサッと切る潔さこそ豊田監督。
しびれました。

[ 2013/03/13 21:49 ] 日本映画 | TB(0) | CM(0)
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