へっぽこ店主の日々雑記

映画パンフレット専門のオンライン古本屋「古本道楽堂」店主のへっぽこ雑記。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

「冷たい熱帯魚」


「冷たい熱帯魚」



横浜・黄金町シネマ・ジャック&ベティで「冷たい熱帯魚」。

埼玉愛犬家殺人事件に着想を得た園子温監督の作品。
舞台は静岡県富士宮市の熱帯魚店。

一見、フツーにいい人っぽい熱帯魚店主だけど、四方八方から責め立てられ追い込まれて、いつの間にか殺人の共犯にさせられてしまう。
それでも同情できないのは何故だろう。
そしてこれが園子温の情け容赦なさ。

「返事は?」「ハイ!」
「声が小さい!」「ハイ!!」
こんな体育会系のノリでホイホイ作業させられてるうちに、みるみる共犯者にさせられている手際の見事さが怖い。

主人公が入り込んだ地獄から抜け出すには、更なる地獄を選ぶしかなく、そのために体を張ったところで待つのはまた地獄。
そして、気の遠くなるような絶望の果てにあるのは乾いた笑いだけだ。

ここまでしないと人は目が覚めないのか。
ここまでしても人はゆるされないのか。

“人を殺す人”と“殺さない人”の間に理性の境界線があるとすれば、自分がこっち側にいるつもりで、あっち側で起こっていることを他人事のように見ている主人公が一番罪深い。

果たして自分はどっち側の人間なのだろう、監督はどっち側からこの映画を撮っているのだろうと、映画を見ながらずっと考えていた。

スポンサーサイト
[ 2011/03/31 15:08 ] 日本映画 | TB(0) | CM(0)

03/25

極度の怖がりだ。

まず暗闇が怖い。
子どもの頃は夜が怖くて朝まで眠れないことがよくあった。
注射が怖い。
幼児の頃は予防接種で泣きわめいて医者に叱られ、高校時代は献血で気を失った。
火事が怖い。
子どもの頃は家中の火元を確認してからでないと眠れなかった。
水が怖い。
プールに顔をつけるのが怖くてなかなか泳げなかった。
雷が怖い。
いまだに耳を塞いで机の下にもぐる。
地震が怖い。
そこらへんのナマズより揺れを感知するのが早い自信がある(意味のない自信)。

まあ基本的にチキンなんだと思う。
ビビリ王選手権に出たら文句なしに1位。
世の中、本当は私より怖がりな人はたくさんいるのではと常々思っているが、みんな大人だから我慢している(ように見える)。
私はダメだ。堪え性がない。
怖いものは怖い。

こんなダメ人間だから、音楽とか映画とか夢のある現実逃避の手段がないとキツイ。
ある程度の自粛は必要。
節電もエコも大賛成。
しかし縮こまってばかりいては、文化が死んでしまう。
カツカツで営業している街の映画館もライブハウスもつぶれてしまう。
被災した人たちがもう少しして落ち着いて、夢と娯楽を求めて来た時に、街の灯が消えていたらどうだろう。
そんな世の中は希望もなにもない。

「パンと恋と夢」という邦題のイタリア映画がある。
人間が生きていくためにはパンはもちろん、夢も必要だ。

仙台で毎年開催されている大規模ロックフェス、アラバキロックは、今回の震災の影響でGWに開催予定だったフェスの中止も検討したそうだが、延期して開催することを決めたそうだ。
その心意気こそがロック。
応援したい。

ARABAKI ROCK FEST.11

[ 2011/03/25 13:23 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

03/21

震災でライフラインがすべて断絶していた宮城の実家に電気と電話が復旧したらしく、実家近くに住む姉とようやく落ち着いて話すことができた。

実家は内陸なので津波の被害はなかった。
しかし、近辺の町には津波がきて、家をなくした人たちが近所に避難しているとのこと。
母は日々、炊き出しに行っているらしい。
電気・電話はかろうじて通ったが、水道はダメらしい。
それから何といってもガソリンがないので身動きが取れないという。

仙台に住む友人たちからもやっと連絡がきた。
本人たちは無事でも、家族の安否が不明な人もいて、今は「きっと大丈夫」としか声をかけられない。

私は高校が石巻で3年間通った。
母校は水に浸かり、1000人が避難して孤立状態とテレビの報道で知った。
姉の話では、駅も、街も、高校時代足しげく通った映画館のあった建物にも水がきたらしい。
とにかく、家をなくした人がたくさんたくさんいるとのこと。

今のところ、私が個人で地元に帰ることのできる手段はない。
いつ実家へ帰れる日がくるのかとても不安だ。
復旧にはどれくらいかかるのか。
被災地が日常を取り戻すにはどれくらいかかるのか。
離れたところで生活している私ですら、考えただけで気が遠くなる。

こんな状況だが、震災の翌日から河北新報はページ数は少ないながらも朝刊を各家庭に配達。
地方新聞の意地を見せたらしい。

姉もガソリンはなく自分の車は動かせないけれど、みんなで1台の車に乗り合って仕事に行っている。

宮城はタフだ。
何年かかるかわからないけれど、きっと元に戻る日がくる。
頑張れ、宮城。

[ 2011/03/21 15:15 ] 未分類 | TB(0) | CM(3)

03/16

毎日、テレビで震災の報道を見ながら、何か自分にできることはないかと、もどかしさだけが募ります。
取り急ぎ、私にできることは募金のみ。
貧乏古本屋なりのささやかな額ですが、救援活動をしてくれる団体に託すしかないと思いました。

それから、あちこちで溜まっていたり使わずにそのままにしてあるポイントも寄付できるんですね。
あれこれかき集めて寄付しました。

もし私と同じ思いの方がいらっしゃったら、下記に私が実際に寄付したサイトをあげますので、参考にしていただれば幸いです。

[振り込みでの寄付]
日本赤十字社
郵便振替口座:00140-8-507
口座加入者名:日本赤十字社 東北関東大震災義援金
(振替手数料無料)

[ポイントでの寄付]
Tカード(1ポイント=1円)
Yahoo!ポイント(1ポイント=1円)
セゾンカード永久不滅ポイント(100ポイント=500円)

[ 2011/03/16 11:49 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

03/13

実家が宮城です。
今回の地震で震度6強の地域でしたが、なんとか連絡がとれて家族の無事を確認。
仙台にいる弟家族の安否がずっとわからず、あちこちと情報交換していましたが、こちらも今日の朝、本人から連絡が入り無事を確認。
とりあえず仙台は電力復旧したとのこと。

しかし、揺れの特に激しかった実家近辺は、まだまだ停電状態のようだし、電話もまったくつながりません。

知人や友だちの多い石巻の様子もわかりません。テレビをずっと見ていますが、映像だけで胸がつぶれそうです。
関東も余震が続いて気が休まりません。

震災で亡くなられた方には心よりお悔やみを申し上げます。
救助作業に当たっている方には、ご自分の家族のことだけでも大変でしょうに、本当に感謝の言葉もありません。

どうか安否不明な多くの方が無事でありますように。
どうかまたみんなが映画を楽しめる世の中が戻りますように。
[ 2011/03/13 12:45 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

「ソーシャル・ネットワーク」


「ソーシャル・ネットワーク」



公開終了目前の「ソーシャル・ネットワーク」をやっと見てきた。

あー、すごくすごく面白かったーーー。
ラストでビートルズが流れるとすぐまた最初から見直したくなった。
昔の入れ替えなしの映画館だったら、絶対2、3回見てるタイプの映画だ。
見ている間中、普段使っていない(?)頭の部位をフル回転させる感じで気持ちよかった。
ここまでギッシリ内容詰め込んでおいてこのまとまり、見た後の充実感、しかも気分はどこか軽やか。
すごい映画だなあ。

私はマメな方じゃないので、フェイスブックをはじめSNS自体が使いこなせそうになくて、今まで使ったことないんだけど、フェイスブックの創始者であるこの映画の主人公にはめちゃくちゃ親近感がわいた。

女の子に「あなたがモテないのはオタクだからじゃなくて性格が悪いから」とか何とか言われてフラれて、酔った勢いで女の子の顔を比較する悪趣味なサイトを立ち上げ、大学内の全女子を敵に回す。
でもね、モテたいという感情とは裏腹に、女子全体を敵に回した時の開き直りというか潔さというか、そのへんになぜか心鷲掴み(笑)。

確かに主人公は並外れた天才だし、モデルとなった人は今や世界最年少の億万長者でまさに別世界の人だけど、映画で描かれる主人公の中の醜い嫉妬心や心の狭さや、長い物に巻かれてしまう弱さ、そして人間関係における不器用さには、1人の人間として感情移入してしまう。

それから全体的に淡々と話が進むんだけど、BGMがいちいち各シーンのトーンにぴったりで、決して出すぎず、しかし印象的で、なにより聴いていてとても心地よくて、すばらしいチョイスだと思った。
このBGMがあればこそ、主人公の無機質な(要するにオタク的な)マシンガントークも音楽的に聴こえる。
で、それが映画全体のリズムを作り、そのリズムが映画の魅力になっている。

いや、でもやっぱり、ラストのビートルズが最高だなあ。
シニカルで軽快で、本当にうまい。
同じくラストにビートルズ曲を使った「アメリカン・ビューティー」とはまた違った余韻が残る。



[ 2011/03/07 14:31 ] その他の映画 | TB(0) | CM(0)
ブログ内検索
カテゴリー

カテゴリー 累計
全記事一覧
音楽 77
日本映画 80
香港・アジア映画 46
ヨーロッパ映画 32
アクション映画 37
コメディ映画 21
音楽映画 19
その他の映画 34
映画あ行 44
映画か行 41
映画さ行 47
映画た行 39
映画な行 13
映画は行 53
映画ま行 16
映画や行 5
取材 82
未分類 178
過去ログ


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。