へっぽこ店主の日々雑記

映画パンフレット専門のオンライン古本屋「古本道楽堂」店主のへっぽこ雑記。

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「ぼくのエリ/200歳の少女」


「ぼくのエリ/200歳の少女」



シネマ・ジャック&ベティでスウェーデン映画「ぼくのエリ/200歳の少女」。

何これ。参った。
一言でいえばピュア。
でもピュアと一言でまとめた瞬間にすべてを汚してしまいそうで、何も言わずに大切に心にしまっておきたい、そんな映画。

少年の住む部屋の隣に越してきた少女エリ。
彼女が越してきてから近所で殺人事件が続き、少年はエリに聞く。
「ヴァンパイアなの?」

意外なほどあっさりと少年はエリが吸血鬼だと受け入れる。
なぜか。
少年は学校ではいじめられて孤立。
密かに猟奇事件のスクラップをしている。
そして、彼は12歳。
これだけでヴァンパイアの存在を信じる理由は十分ではないか。

また、エリは親子ほど年の離れた男性と暮らしている。
一見親子のように見える2人だが、どうも違うらしいというのが徐々にわかってくる。
邦題の「ぼくのエリ」の“ぼく”は主人公のことだと思うが、おそらくこの男性もかつては少年と同じ“ぼく”だったのはないかと思えてきて、ぞっとするようでもあり、胸をかきむしられるようでもあった。

やがて、エリは「もうここには居られない」と少年に告げる。
その別れのキスが、なんだかもう、今まで見たことないほど切なくて切なくて。
恥ずかしながら映画のキスシーンで初めて泣きました私。

いじめっ子たちに復讐するプールのシーンも美しかった。
もげた腕とかが水中をゆっくりと落ちてくるようなグロテスクなシーンなのに、うっとりするほど美しい。
決して悪趣味じゃない。
変な表現だけど、とても自然な美しさ。

ラストは見方によっては悲しいのかもしれないけど、私はとても希望に満ち溢れた幸福な終わり方だと思った。
私が12歳の頃に思い描いていた自由って、まさにこういうことだった。

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[ 2011/01/26 02:09 ] ヨーロッパ映画 | TB(0) | CM(0)

「海炭市叙景」


「海炭市叙景」



水曜レディースデイに横浜・黄金町のシネマ・ジャック&ベティで、映画を2本見てきた。

まずは、熊切和嘉監督の「海炭市叙景」。

リストラに遭い、明日の見通しもないままケーブルカーの片道切符を買い、初日の出を見に行く若夫婦(谷村美月と竹原ピストル)。
かつては仲がよかったのに今は心が離れてしまった家族の絆を繋ぎとめようともがくプラネタリウム従業員(小林薫)。
偉大な父親の影から逃れられないガス会社の2代目(加瀬亮)。
継母から虐待を受けている少年。
再開発のための立ち退き要求に頑として応じない老女。
出張で故郷へ来ても父親との確執から実家には戻らずホテルに泊まる青年。

こんな、どうにもこうにも辛い立場にいる人々を架空の海炭市を舞台に描く群像劇。

死ぬとか生きるとか、人生って簡単なもんじゃないんだなと思った。
人間は簡単には死なない。
何があっても毎日を生きていかなくちゃならない。
生きるって辛いなあと心にしみた。

いい映画だけど最期まで辛いままなのかなと、どんより暗くなっていた私の心をパーッと明るくしてくれたのが、チョイ役で出ていた村上淳。

カウンターで酒を飲む後ろ姿がすでに村上淳(何それ)。
しょう油を借りにきた近所の店員を見て、「しょう油って、いつの時代よ」とか何とか笑い飛ばす軽さに救われた。
で、閉店だというのに「酒を出せ」とママに絡む酔っ払いをつまみ出す男っぷり。
あー、かっこいい。

今までの私の中のムラジュンベスト3は「ナビィの恋」「とらばいゆ」「キューティーハニー」だったんだけど、「海炭市叙景」もかなりいい。
ちょっと久々にムラジュンスイッチ入りました。

[ 2011/01/23 22:10 ] 日本映画 | TB(0) | CM(0)

01/13




最近のあれこれを脈絡なく。


恵比寿ガーデンシネマ、シネセゾン渋谷の休館・閉館のニュース。
世の中が不況だからとかそういうことじゃなくて、なんていうか、頑張ってきたけど、ついにここへきて力尽きたという感じが、じわじわ怖い。


ピーター・イェーツの訃報。
つい先日ブレイク・エドワーズも亡くなって、好きな映画監督がどんどんいなくなるのはやっぱり寂しい。
「ブリット」も「ピンク・パンサー」も、スティーヴ・マックィーンやピーター・セラーズの圧倒的な魅力とは別に監督のセンスのよさが感じられて好きだ。


NHK-BSでイタリアの映画撮影所チネチッタのドキュメンタリーをやっていた。
フェリーニの「道」を愛する井筒和幸監督が案内役。

撮影所内にフェリーニ専用の立派な試写室があってびっくりした。
巨大セットでいっぱいのチネチッタ全体がフェリーニワールド。

一時期はフェリーニとヴィスコンティで争うように撮影をしていたとか。
チラッと映る窓の外のバラの花にまで本物を求めるヴィスコンティと、わざとニセモノに見えるようにスタジオにビニール製の海を作るフェリーニ。
正反対のようで、映画に真実を映し出そうとする姿勢は同じ。
なんて豪華な競争だろう。

「ベン・ハー」の戦車競争のロケ話も興味深く見た。
若きセルジオ・レオーネが撮影助手をしているはずだから(笑)。
その後はジュリアーノ・ジェンマの自宅を訪問したりして、マカロニウエスタンの話も少し。

チネチッタ内には映画学校もあって、未来の映画監督たちが「僕らが新しいイタリア映画を作ればいい」とか何とか言っていて頼もしい。
ピエトロ・ジェルミにロッセリーニがいて、フェリーニ、ヴィスコンティ、パゾリーニ、それにアントニオーニにベルトルッチに、なんといってもセルジオ・レオーネ、コルブッチ、さらにはナンニ・モレッティ、ロベルト・ベニーニ、トルナトーレにダリオ・アルジェント。
イタリア映画には好きな監督がいっぱいだ。
面白いイタリア映画がもっともっと見たいなあ。

[ 2011/01/13 22:47 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

ヒムロック@日本武道館


ヒムロック@日本武道館



年は明けてしまったけど、大晦日はヒムロックの武道館カウントダウンライブに行ってきた。

日本武道館の座席を360度開放して、文字通り360度ヒムロックを観客が取り囲む配置。
で、私の席は最前列。

真 後 ろ で し た が 。

だけど、氷室ウォッチャーとしては最高の席で、

ステージ前方にヒムロック専用と思われる送風機を3台確認しました。

その送風機のおかげで2時間半、ヒムロックのシャツは見事になびいていました。

ステージ真後ろということで、ヒムロックの背中を拝ませてもらうつもりで臨んだわけだけど、そこは兄貴肌のヒムロック、何度も後ろを振り返って、北側のファンを構ってくれる。
放置してもらっても、全然満足なんですが(笑)。
もう、ヒムロックが振り返るたびにみんな「キャー!!」。
男も女も黄色い悲鳴(笑)。

で、ですね。
ついに私は夢を叶えました。
北側に座るファンにヒムロックがマイクを向けてくれた時に、念願のサビを歌えました。
風のナ~イフで~ 暗黒の空を~
切り裂いたら~ 星 が こ ぼ れ る~

みんなでこんなキザな歌詞を大合唱して、ヒムロックの満足げな笑みが間近で見れて、あー幸せ。

あと、MCが面白かった。
いや、内容はつまらないけど(笑)ヒムロックの人柄が垣間見えて、それが面白い。
というか、熱弁を振るえば振るうほど、この人、何言ってるのかわからない(笑)。
本人も自覚があるのか、もうすぐカウントダウンだっていうのにだらだら喋っていて、観客が勝手に「10!9!」と数え始めると「俺の喋りよりもカウントダウンかよ・・・」とか何とかぼやいていたのがおかしかった。

それから「俺様が氷室京介だ!」と叫ぶ姿には笑った。
これほど俺様という言葉が似合う人もそうそういない(笑)。

観客とのやりとりも笑えた。
客席から「愛してる!」と声がかかれば「俺も愛してるよ(笑)」と返したり、続いて「大好き!」という声が出れば「俺も好きだって言ってんだろ」とうんざりしつつもきちんと相手をしてくれるのがいい。

会場の外も面白かった。
ヒムロックのロゴ入りパーカーとかバスタオルとか魅惑のグッズと並んでパワーストーンのブレスレット1万円(公式)という怪しいものが売っていて、その流れに沿って進むとファンクラブの入会コーナーが。
どんな信仰コースですか。
うっかり入会しそうになった(笑)。

あ、帰りは靖国神社で初詣して帰りました。
今年もいいライブをいっぱい見られますように。

[ 2011/01/05 17:10 ] 音楽 | TB(0) | CM(0)

01/03



本年もよろしくお願いいたします。


[ 2011/01/03 12:17 ] 未分類 | TB(0) | CM(3)
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