へっぽこ店主の日々雑記

映画パンフレット専門のオンライン古本屋「古本道楽堂」店主のへっぽこ雑記。

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「フェルショー家の長男」


「フェルショー家の長男」



午前中から東京へ。
また有楽町朝日ホールで東京フィルメックスのジャン=ピエール・メルヴィル特集「フェルショー家の長男」を見た。

本邦初公開、今のところこれを見逃したら見られないかもという作品。
600人近く収容の会場で、微妙に色あせた傷だらけのフィルムをいい年をした大人たちが息を詰めて見守っている、そんな雰囲気が周りからひしひしと伝わってくるような。

で、「フェルショー家の長男」。
長男というのは主演のジャン=ポール・ベルモンドのことではなくて、若きベルモンドを秘書として雇う老いた銀行家のこと。

最初の方で元ボクサーのベルモンドが、ベッドに残した恋人に朝ごはんを買ってきて枕元に置いてあげるシーンに、ベルモンドったらやさしーーっと思ったのもつかの間、女の母親の形見であるネックレスを質屋に売れと言い、カフェに置き去りにしたまま、自分はさっさと秘書の仕事を見つけアメリカへ飛び立ってしまう。
鬼か(笑)。

そんなわけで、訳ありの銀行家のおっさんとベルモンドのアメリカ逃避行ロードムービーが始まる。

途中、フランク・シナトラの生家に寄ったり、ドライブインのジュークボックスでシナトラをかけたらアメリカ兵に「古臭い歌だな。プレスリーにしようぜ」とか言われて殴り合いなってしまったり、ベルモンドがシナトラファンの設定なのがうれしい。
ベルモンドとシナトラが同じイタリア系というのもあるんだろうけど、監督が古き良きアメリカを好きでたまらないという感じが出ているような気がする。

やがて2人は南部の一軒家に落ち着くのだが、ジャングルのような場所と南部の暑い気候のせいか、徐々に銀行家の思考力やパワーが落ちてきて、いつの間にか2人の主従関係が逆転していく様が面白い。
若さって残酷だ・・・。

始めは「鞄でひとつでどこへでも行ける」と元気いっぱいだった銀行家が、パリ→ニューヨーク→ニューオリンズと移動するうち、老いと疲れを意識していくのが切ない。
そして、それをうざったく感じてしまうベルモンドの若さとの対比。

大人でも若者でも、どっちの視点から見ても共感したり考えたりできる面白い映画だと思う。
今回見ることができて本当によかった。

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[ 2009/11/29 18:46 ] ヨーロッパ映画 | TB(0) | CM(0)

「ギャング」


「ギャング」



2本目はリノ・ヴァンチュラ主演の「ギャング」。

これまた淡々した映画で、金塊強盗の仲間がなかなか集まらなくて、ヴァンチュラが参戦するまで、時折ゆるいユーモアを交えながら、のらりくらりと観客をかわしていく感じ。

あまりに淡々としていて、やがて周りから寝息が聞こえ始めて(笑)思わず私もウトウトしかけた。

が、突然バン!という音で目が覚めた。
続けて、バン!バン!バン!と銃声が続いて、みるみるうちに画面に映っている登場人物がみんな床に倒れてしまった。
ああ、これぞメルヴィル。
散々ゆるゆるときて、観客が油断した途端に怒涛の展開。
一気に鳥肌。
ラストでの刑事の粋な計らいにもしびれた。

[ 2009/11/22 23:34 ] ヨーロッパ映画 | TB(0) | CM(0)

「モラン神父」


「モラン神父」



朝から久々に東京へ。
有楽町朝日ホールで東京フィルメックスのジャン=ピエール・メルヴィル特集を2本。

なんといっても、この特集名が「コードネームはメルヴィル」。
もうね、全世界のノワールファン(というか私)のハートをズキューンと撃ち抜くネーミング。

1本目は「モラン神父」。
ジャン=ポール・ベルモンドのメルヴィル作品主演第1作。
随分前にWOWOWで放送したような気がするけど、うーん、いまいち自信なし。
第二次世界大戦中ナチスドイツ占領下のパリ、若きベルモンドが神父を演じる。
それだけで見る価値あり。

しかしながら、ベルモンドが聖職者って、どうも胡散臭い(笑)。
「奇跡の鐘」のフランク・シナトラと同じくらい胡散臭い(笑)。

このベルモンド神父、ベルモンドだけに全然堅苦しくなく話しやすくて、何より女にモテる。
で、対話した女性はみんな神父のファンになってしまうような感じで、無神論者でコミュニストっぽいヒロインも気がつけば神父にメロメロに。

メルヴィル映画らしく淡々と進むけれど、実は華美な教会に対する批判や、ドイツ占領下であっても誇り高く生きる市民の強さを、静かに熱く描いている気がした。

[ 2009/11/22 21:44 ] ヨーロッパ映画 | TB(0) | CM(0)

「眠らない街/新宿鮫」


「眠らない街/新宿鮫」



滝田洋二郎監督の「眠らない街/新宿鮫」を見た。

1993年の映画で、当時の歌舞伎町がたっぷり映っている。
主人公の真田広之が花園神社を抜けてゴールデン街を駆け抜けたりして、10年ちょっと前の風景なのに、いきいきとして活気があって懐かしく感じた。

あと、奥田瑛二がすごかった。
改造銃の職人でゲイなんだけど、すごい(笑)。
演技とはいえ、私が真田広之だったらトラウマになるくらいすごい。
私の中で1993年の助演男優賞決定。

[ 2009/11/19 16:57 ] 日本映画 | TB(0) | CM(0)

「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」


「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」



気分が沈みがちのときにうっかりドイツ映画「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」を見てしまい、さらに落ち込む(笑)。

末期がんを宣告された男2人が、怖いものなしのハチャメチャ逃避行をして、海を目指す話。
死を前にしても感傷的にならず、ドライに病状を描くところがいい。

途中で、あ、この展開はまずいなと気づいたものの、テンポがよくて面白いからつい最後まで見てしまった。
いい映画だった・・・・・・(でも凹んでるときは見ないほうがいい)。
「真夜中のカーボーイ」とか「アフリカの光」とか、絶望的な状況の2人が楽園を夢見て走るような映画はどれも大好きなんだけど、見るときの気分によっては辛いなあ。

主題歌はディランのカバー。
オリジナルよりカバーの方がよく聴こえる(いつものことですか?)。
監督はたぶん絶対この曲を使ってあのラストシーンが撮りたくて、この映画を作ったんだと思う。

[ 2009/11/18 16:55 ] ヨーロッパ映画 | TB(0) | CM(0)

「悪い奴ほどよく眠る」


「悪い奴ほどよく眠る」



録画した「悪い奴ほどよく眠る」を見た。

前にNHK-BSで特集した黒澤明特集の1本。
NHKの解説によると「最初からヒットを狙うような作品は観客に無礼である。何か意味のある題材はないだろうか」という監督の意見から生まれた作品だとか。
監督を含む5人で脚本を練ったというのがすごい。

舞台は戦後の日本。
自分らの私腹を肥やすためと保身のためなら手段を選ばない公団役員に父親を殺された男(三船敏郎)の復讐物語。

途中、秘書(?)の志村喬を監禁して、証拠を吐くまでご飯を食べさせない三船敏郎が実に楽しげ。
なんかいつも他の黒澤映画で志村喬に叱られている仕返しをしているかのような(笑)。
全体的に重い雰囲気の作品中で、2人の息のあった掛け合いがユーモラスに描かれていてうれしくなった。

それにしても、公団役員役の森雅之が絶妙だった。
娘(香川京子)らから見ると、いかにもよい父親で、とても人を殺すような悪人には見えないし、本人にもたぶん悪いことをしている意識はない。
ああ、こういう腹の底では何考えてるかわからない、得体の知れない父親っていそうだなあと興味深く見た。

タイトルの「悪い奴」って誰のことかな?と途中まで考えてたけど、ああ、そういうことかと。
三船敏郎の末路がもう切なくてたまらなかった。
情け容赦ない、ひどい世の中だなあと。

公団役員を指して「あいつは人じゃないぞ!役人だぞ!」という主人公の友人(加藤武)のセリフが忘れられない。

[ 2009/11/11 23:40 ] 日本映画 | TB(0) | CM(0)

「THE焼肉MOVIEプルコギ」


「THE焼肉MOVIEプルコギ」



やっと衣替えに着手。
ニットと帽子とマフラーとブーツと。
あー、冬服ってなんでこんなにかわいいんだろ。


録画した「THE焼肉MOVIEプルコギ」を見た。

TV番組の司会者役でいきなり竹内力が登場。
鹿賀丈史(@料理の鉄人)もしくはロー・イーガン(@食神)的なポジションで、出番も多いのだが、そのカオルちゃん(@岸和田少年愚連隊)をも超える異様な姿とテンションに、途中まで渡辺徹かと思って見ていた・・・。
RIKIファン失格。
「難波金融伝ミナミの帝王」を1から見て修行し直さなければ・・・。

あとね、この山田優がすごくかわいい。
松田龍平といっしょに焼肉屋を切り盛りする娘役なんだけど、彼を後ろからバコーンと蹴ったかと思えば、彼の髪の毛でモフモフしたり(何それ)、店の賄いをちゃっちゃと手際よく作っちゃったり、なによりキュート。

それから、悪役の焼肉チャンピオンとして出ているのがARATA。
いやー、ARATAってほんとかっこいい。
もう、そこに立ってるだけでいい(ベタ褒め)。
立ち姿がきれいだから、ARATA主演で「眠狂四郎」シリーズなんかやってほしい(勝手すぎる要望)。
マトリックスか!ってくらい長いジャケットの変なスーツ(しかも真っ白)まで似合う。

結論。ARATAを見る映画(え!)。

[ 2009/11/07 15:11 ] 日本映画 | TB(0) | CM(0)
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