へっぽこ店主の日々雑記

映画パンフレット専門のオンライン古本屋「古本道楽堂」店主のへっぽこ雑記。

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「暗殺者のメロディ」

 変わらないものなんか 何ひとつないけど
 変わるスピードが 違ったんだなあ
 (『スピードとナイフ』ザ・クロマニヨンズ)

ありふれた言葉でぐいっと一気に本質に迫る歌詞だなあと。
ヒロトの歌を聴くとなんとなく金子光晴みたいだなと思う。
純粋で幼稚かと思えば驚くほど辛らつで、時に暴力的。




「暗殺者のメロディ」



録画したジョセフ・ロージー監督「暗殺者のメロディ」を見た。
正直、冒頭は私には退屈で2回リタイアして、でもなぜかここでやめたらもったいない気がしたから(笑)眠くない時にやっと完走。

メキシコ亡命中のトロツキーが暗殺された事件を映画化したもので、トロツキーがジェントルでインテリで人間的にもとても魅力的な人物として描かれていた。

トロツキーを演じるのはリチャード・バートン。
世界的な思想家なのに、まったく気取りがなく、彼を信奉する若者たちを息子のようにかわいがり、大変な愛妻家。
この映画のトロツキーの魅力たるや、リチャード・バートンの演技を見ているだけで、見ているこっちがトロツキストになりそうなほどだ(笑)。

トロツキー暗殺を企てる若者役にアラン・ドロン。
同じ殺し屋でもメルヴィル映画のドロンみたいにかっこよくもクールでもない。
母親を人質にとられて、身の丈に合わない仕事を引き受けただけ。
しかし、私はこのヘタレなドロン、嫌いではない。
むしろ、クールな役よりも合っているような気さえする。

暗殺者がトロツキーを殺そうとするシーン。
室内にもかかわらずコートをなかなか脱ごうとしないドロンがバートンの背後へ回っただけでドキドキする。
トロツキーが殺されそうだからドキドキするのではない。
小心者っぽい暗殺者の緊張が伝わってきてドキドキするのだ。

ヘヴィーな内容のシリアスな映画ではあるが、冒頭でドロンと恋人役のロミー・シュナイダーが「ブルジョア!」「コミュニスト!」とお互いをからかいつつ、じゃれ合っているのには笑った。
こんなカップル嫌だ(笑)。

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[ 2009/10/29 00:05 ] ヨーロッパ映画 | TB(0) | CM(0)

10/24


9mm Parabellum Bullet



去年・一昨年あたりからこの季節になると、街でポンチョ姿の女性を見かけますが、振り向きざまに撃たれるような気がするマカロニファンは私だけですか?


マカロニとは関係なく、音楽の話題。
クロマニヨンズの出るTVをチェックしていて、今夏のロックフェスをいろいろ見ていたんだけど、出てくるたびに面白かったのが、9mm Parabellum Bullet。
いやー、笑った。この人たちのライブ、めちゃくちゃ楽しそう。

もうね、ギターが狂ってる(最上級のホメ言葉)。
悪魔に魂を売り渡したかのような弾きっぷり(笑)。
野獣ギターのインパクトがあまりにも強烈なのであまり気にならないけど、冷静に見るとベースもかなりクレイジー。
ボーカルも黙ってれば普通に女の子ファンがつきそうなルックスなのに、ギターに集中すると目の色が変わる(私にはそう見える)。

で、この3人が同時に奏でるギターパフォーマンスがすばらしい。
一列に並んで頭をぶんぶん振る様は、いかにもギター小僧という感じで見ていて痛快。
ガールズバンド、スキャンダルも真っ青の息の合った振り付け(この動画は見つからなかったけど)。





ちなみに普段はこういう系はあまり聴かない。
最近PC作業しつつよく聴くのは、レディオヘッドとかアジアン・カンフー・ジェネレーションとか、アルバム全体で世界観が確立されているようなやつ。

あと、今心待ちにしているのは、もうすぐ発売のクロマニヨンズの新譜と、あまりにも本人のキャラじゃないゆえに楽しみなボブ・ディランのクリスマスアルバム(笑)。

[ 2009/10/24 15:48 ] 音楽 | TB(0) | CM(0)

「ミス・ポター」


「ミス・ポター」



柿の種わさび味が最近のおやつ。
タマゴボーロとか麦チョコとか、小さくてポリポリ食べれるのが好きだ。


録画しておいた「ミス・ポター」を見た。
ピーター・ラビットの作者の物語。

全編93分。
2時間半くらい当たり前な近頃にしては珍しくあっさりサッパリ潔い上映時間がいい。
主人公(レニー・ゼルウィガー)である1人の有名絵本作家の半生を描こうと思えば、役者が若作りしたティーン時代から特殊メイクをした老年期までも描けただろうに、そんな小細工は一切なしで役者の歳で演じられる年代に焦点を絞っている。
はじめからそのつもりだったのか、単に予算がなかっただけなのか(笑)、いずれにしても、この描き方は正解だったと思う。

作者の想像上のピーター・ラビットが紙の上でいきいきと動き出すのがかわいらしい。
まあ、いい歳した主人公がウサギの絵に「こら!ピーター!」とか本気で話しかけている様子は痛々しく見えなくもなかったが(なんとなく他人事ではない気もする・・・)。

それから、なんといってもユアン・マクレガー。
体の弱い母親に本を読んであげたりするほどやさしくて、兄2人から舐められている末っ子で、ピーターを見て「かわいらしい」と言ってくれる編集者。
あー、ユアンかわいー、ユアンやさしー、ユアン最高と思って見ていたら、あっさり主人公の前から消えてしまった。
もう主人公といっしょにがっくりきて続き見るのやめようかと思った(笑)。

あと私、エミリー・ワトソンが好きなんだけど、本作にもユアンの姉役で出ていてよかった。
あの時代に男勝りで進歩的な考えの楽しいお姉さん。
やっぱりあの時代には珍しく経済的に自立した主人公との友情がとてもいい。
ああいう友だちっていいよね。

[ 2009/10/17 14:08 ] ヨーロッパ映画 | TB(0) | CM(0)

「神童」


「神童」



アルミ焼きに凝っている。
広げたアルミホイルの上へ平らに具を並べてオーブントースターで焼くだけ。

いちばんよく食べるのは、油あげのオーブン焼き。ひとくち大に切った油揚げの上にチーズや長ねぎをたっぷり載せて、こんがりするまで焼く。で、食べる前に味ポンをちょちょっとかけるとおいしい。

ズッキーニと茄子も好きだ。これは水気がなくなるまで焼くのがおいしい。アルミホイルにくっつくので、バターを下に薄く塗っておく。


録画しておいた「神童」を見た。
私は読んだことがないが、コミックの映画化。

成海璃子がかつて神童と呼ばれたピアノの天才少女を演じている。
中学生なのにどこか大人びて、でも協調性とかなくて学校でも浮いている、ちょっと他とは違う女の子。
成海璃子は、こういうひとつのことには天才的だけど人間としてはどうよ?的な役が似合うなあと思った。
なんか、うまく言えないけど、今どきっぽくない変な存在感があるよね。
「ガラスの仮面」の北島マヤとか演ったらピッタリみたいな(笑)。

この少女とひょんなことから知り合う音大志望の青年が松山ケンイチ。
少女ほどピアノの才能はないけれど、耳がよくて、彼女のピアノを聴いて見事に主席で入学を果たす。

この2人の関係がいい。
友情とも恋愛とも違う、音楽で結ばれた信頼関係というか何というか。

ラスト近く、満員の観客を前にしたステージで、楽譜を置く成海璃子の手が微妙に震えていたように見えたのは演技なのか、素で緊張していたのかわからないけど、そのシーンに合っていてよかった。

それにしても、耳のいい人ってすごいよね。憧れる。
私は小学生時代、ピアノ教室でソルフェージュ(楽譜見ながらドレミ~とか歌うやつ)をやった時に自分は音感ゼロだと悟った(笑)。
そもそも曲を音でおぼえられない。
「ファソラファミファソミ♪」みたいにドレミを歌詞にしておぼえてた。
だから曲を聴いただけで譜面に起こせる友だちなんて大尊敬。
もうそれだけで神様みたいに思ってた。
音楽できる人はすごい。

[ 2009/10/13 23:34 ] 日本映画 | TB(0) | CM(0)

「松ヶ根乱射事件」


「松ヶ根乱射事件」



録画しておいた山下敦弘監督「松ヶ根乱射事件」。

一言でいうと山下監督版なんちゃって「ファーゴ」。
田舎町の怖さがよく出てると思った。

放っておくとみるみる繁殖する天井裏のネズミと町の人間たちを重ねているのがとてもシニカル。
周りに苛立ちつつも、所詮は自分も同じ人間だという主人公のとった行動がタイトルにある乱射事件なんだけど、その小物っぷりが哀れだ。

今回すばらしいのは、父親役の三浦友和。
もうこれ以上はないってくらいに最低・無責任・ロクデナシ親父の役が見事。
私はパッと見、三浦友和だとはわからなかった。

山下監督の「天然コケッコー」でも佐藤浩市がやはりパッと見てもそうとは気づかないほど親父役がハマっていたけど、この監督、おっさんを描くのがうまい(笑)。

ただ、本作についていえば、ロクデナシ親父を描くのがうまいといっても、三木聡作品に出てくるおっさんのようなステキさは皆無なので、見ていて不快になるだけなのが難点。

あと、田舎町の怖さがよく出てるといっても、「八つ墓村」や「楢山節考」やラース・フォン・トリアーなどに比べればかわいいもので、見ていてドキドキしないから途中ちょっと退屈なところもある。
でもこの淡々としたところが味なのかも(どっちだよ)。
私的にはもっととことんやってくれた方が好み。

[ 2009/10/09 00:18 ] 日本映画 | TB(0) | CM(0)

「暗黒への転落」


「暗黒への転落」



午前中、買取1件(宅配便)。
午後、お客様の持ち込み2件(わざわざ遠くまでありがとうございます)。
買取が多くて、どんどん荷物を開けていかないと、在庫部屋がすぐにパンフで埋もれてしまう。
古本屋ってほんと肉体労働(まじで)。


夜、録画しておいたWOWOWボギー特集第3弾を見る。
ニコラス・レイ監督の「暗黒への転落」。
もう、邦題からしてノワール。
「暗黒」と「転落」だもんね。
ダークサイドに転がり落ちるんですよ?

で、今回のボギーは弁護士役。
ボギーが弁護士?意外だなあと思いながら見始めたが、法廷でペラペラ喋る姿が、いかにもボギーでかなりハマり役だった。

よくよく考えれば、ボギーはどの映画でも口達者だ。
まだボギーの映画を見たことがない時は、映画雑誌に載っていた「カサブランカ」のスチール写真を見て、トレンチコート着てハードボイルドだから(←子どもの発想)高倉健みたいに無口な男(役柄ね)にちがいないと勝手に思っていた。

が、大人になって「マルタの鷹」を見たら、ペラペラペラペラ喋りまくりで、相手が反論できないくらいの勢いのマシンガントークだったもんだからびっくりした。
で、一発でファンになった(笑)。

「暗黒への転落」の主人公は、元々ワルだったという設定の弁護士で、貧困家庭で育ったあるチンピラの面倒を、時には呆れつつ、長年見ている。
まあ、その家に出入りする福祉委員が美人で、弁護士が彼女と付き合い始めたというのが大きいわけだが。

で、そのチンピラが警官を殺したという無実の罪を被せられたので、ボギーが法廷で闘うという展開。
陪審員の顔をひとりひとり吟味して、説得方法をその場であれこれ考えるボギーが悪賢そうで、かっこいいいい。

そしてラストには、法廷もののお約束(?)どんでん返しが。
証言のたびにフラッシュバックでボギーとチンピラの出会いから現在までを振り返るので、彼らの抱えているものがよくわかり、ボギーの熱弁も心にしみる。
決してハッピーな気分になる映画ではないけれど、この全体に流れるペシミズム、私は好き。

[ 2009/10/04 16:18 ] その他の映画 | TB(0) | CM(0)
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