へっぽこ店主の日々雑記

映画パンフレット専門のオンライン古本屋「古本道楽堂」店主のへっぽこ雑記。

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12/31

毎年恒例、勝手に選ぶマイベスト。
※本当に勝手に選ぶので映画選びの参考にはしないでください(笑)。

【映画ベスト10(2008年に劇場・試写で見た中から)】

(1)「ダージリン急行」
音楽・列車の装飾・3人兄弟の描き方、すべてが私のツボ。ウェス・アンダーソン映画はどれも大好き。



(2)「エグザイル/絆」
ジョニー・トー監督のストイックなのにエモーショナルな感覚がむちゃくちゃかっこいい!マカロニテイストでしびれます。



(3)「イースタン・プロミス」
クローネンバーグが撮った極上フィルム・ノワール。ロンドンの曇り空と黒色のコントラストが美しい!



(4)「美しすぎる母」
歪みに歪んで、歪んだゆえに美しい母への愛憎。ラストで主人公が着るスーツの質感に惚れ惚れ。



(5)「イントゥ・ザ・ワイルド」
社会に背を向けるアウトローを見つめるショーン・ペンの温かい視線がすばらしい。音楽もよかった。



(6)「潜水服は蝶の夢を見る」
体は動かなくなっても人間の想像力に限界なし。画家である監督の描き出す想像世界の美しさ。



(7)「ミラクル7号」
愛するチャウ・シンチーの待ちに待った新作。薄汚れれば汚れるほどシンチーはかっこいい。繰り出されるギャグは天才的。



(8)「レッドクリフPartI」
血湧き肉躍る娯楽大作。大勢の兵士が次々と見せる布陣の見事さにわくわくがとまらない。



(9)「アメリカン・ギャングスター」
リドリー・スコットの手のひらで転がされる幸せ。映像のスタイリッシュさもさることながら音楽も最高。



(10)「ザ・ローリング・ストーンズ/シャイン・ア・ライト」
開演直前までセットリストが決まらない余裕にびっくり。いい加減さ・ルーズさを長年キープできることの難しさとかっこよさ。



(次点)「トウキョウソナタ」
子役の存在感が圧倒的。




【よく聴いたCD】
「ダージリン急行」サントラ


「アメリカン・ギャングスター」サントラ


「アメリカン・ギャングスター」JAY-Z


「アイム・ノット・ゼア」サントラ




【読んで面白かった漫画】

「君に届け」椎名軽穂


「ちはやふる」末次由紀


「溺れるナイフ」ジョージ朝倉


「海獣の子供」五十嵐大介




【よく見たDVD】

「時効警察」「帰ってきた時効警察」


「LAST GIGS COMPLETE/BOOWY」



【マイブーム】ビリヤード、漫画


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[ 2008/12/31 17:56 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

BOOWYとヒムロックに愛をこめて


BOOWYとヒムロックに愛をこめて



 映画も見てはいるんだけど、最近ものすごく面白いものを見つけてしまって、そっちにはまっている。

 それは、ヒムロック。元BOOWYの氷室さんが面白くてたまらない。
 日頃パソコン作業をしながらいろいろ音楽を聴くんだけど、近頃80年代のデヴィッド・ボウイを気に入って聴いていたら、「久しぶりにBOOWY聴きたいなあ」と思って、レンタルでベスト盤と「LAST GIGS」のCDを借りてきたら、みるみるはまってしまった。解散からもう20年も経つんだなあ。びっくり。

 私が高校の時は、BOOWYがちょうど「ビート・エモーション」を出して、メジャーになった頃で、どこからかダビングテープは回ってくるし、バンドやってる子の家へ行けば知らぬ間にライブビデオが流れているしで、避けては通れない道というか、もう、好きとか嫌いとかそういう問題じゃなくて、少なくとも私の周りではロックバンドの代名詞的存在だったように思う。

 当時からフロントマンであるヒムロックのステージパフォーマンスを見ては、「なんでアンプに足を掛けるの?波止場?」とか「なんで宙を見て笑いながら頷くの?しかも“OK!”って何がOKなの!?」とか、すでにツッコミどころ満載だった。もちろんそれは愛ゆえのツッコミなわけだが。

 で、20年数年ぶりにDVDで見たBOOWY。ヒムロックの言動がいちいちツボで、俺様な中にも、大らかで人のいいアニキっぽいところが感じられて、今更だけど、いいよね、ヒムロック。

「1224」と題された渋谷公会堂でのクリスマスライブ(解散宣言のあったあの伝説のやつ)では、「ダンスが苦手な奴にも簡単に踊れるやつを贈りたいと思います」とか、ヒムロック、意外と親切。でもちょっと余計なお世話(笑)。

 それから「LAST GIGS」では2度あるメンバー紹介に大笑いさせてもらった。場所が東京ドームだから、ライトとかセンターとかメンバーを野球のポジションにたとえた後で、自らを「ウグイス坊やの氷室です」って。お茶目すぎる(笑)。
 そして、アンコールでの2度目のメンバー紹介では「ふつつかながら6年間ボーカルを務めさせてもらった氷室です」と。ヒムロックの口から、というか、BOOWYのボーカルから“ふつつかながら”という言葉を聞くとは思わなかった。意外と謙虚なヒムロック(笑)。

 私の下手な文章ではうまく表現できないのがもどかしいけど、「オマエらでよかったと思ってます」とか、無礼なんだか丁寧なんだかわからないアンバランスな言葉使いがすごく面白い。「オマエらでよかったぜ」じゃなくて「オマエら」に対して「よかったと思ってます」と締めるあたりがヒムロック節。
 この人が親切だったり丁寧な言葉を使うと、暴走族やヤンキーが真面目に信号待ちしていたり、お年寄りに席を譲ったりして実はいい奴という、そんなギャップの良さがある。

 あと、改めてライブDVD見て、ライブCD聴き込んだら、BOOWYってバンドはWボーカルみたいだなあと思った。布袋さんのギターがメロディアスすぎてギターそのものがほとんどボーカル。しかしなんであの人はあんなに頭をぶんぶん振りながらあんなギターが弾けるんだ。化け物か。

[ 2008/12/24 14:51 ] 音楽 | TB(0) | CM(0)

「エグザイル/絆」


「エグザイル/絆」



 Nちゃんと新宿シネマスクエアとうきゅうで「エグザイル/絆」。
 仕事の関係で試写では見ているけど、映画館で見るのは初めて。

 前作「ザ・ミッション/非情の掟」が王道の黒澤明なら(私は黒澤っぽいとは思わないけどDVDのインタビューで監督が影響されたと言っていたような記憶が)、「エグザイル/絆」は亜流のマカロニウエスタン。というか、セルジオ・レオーネ。本作の舞台が元ポルトガル領のマカオだから、スペインでロケをしたマカロニっぽく見えるのかもしれない。

 映画は、ニック・チョンを訪ねてくる男たち2組から始まる。それぞれにドアを叩いて彼が留守だと聞くと、外で待つ。何なんだろうこの人たち・・・と考えているうちにニック・チョンが帰宅。男たちも当然のように家に入って、いきなりお互いに銃を突き付けて、三つ巴の図。で、激しい銃撃戦へ。

 いや、もうね、この銃撃戦へ突入するまでのじわじわした緊張感がたまらない。蝿の羽音だけが聞こえるレオーネの「ウエスタン」冒頭みたい(これはプレスで評論家の方々も指摘されていた)。または、列車が到着するのをひたすら待つ「真昼の決闘」。
 それから、3人がそれぞれに銃を突きつける図は、「続夕陽のガンマン」を思い出させるし。これだけでマカロニ好き、西部劇好きにはゾクゾクする映画。

 結局、ボスの命令でニック・チョンを殺しに来た男(アンソニー・ウォン&ラム・シュ)と、それを止めに来た男(フランシス・ン&ロイ・チョン)、みんなで事態をなんとかしようということに。でもそれがボスにバレて逃亡。

 凄腕の殺し屋ばかり4人の逃避行。この男たち、いい加減でふざけていて、でも腕は確かで、そのギャップが最高。このあたりのジョニー・トーのセンスが私は大好き。

 ラストで、アンソニー・ウォンを置いて逃げると思った3人がドアをバターンと閉めた時には鳥肌が立った。スポンサー(?)のレッドブルの空き缶が宙を舞って、みんなで順に蹴り上げていくシーンでは、「ザ・ミッション」で紙屑でサッカーしていたのはここで役立つのかとニヤリとしつつ、4人の運命に涙。

 あと、今回はアクションにスローモーションが多用されていてかっこよかった。ジョン・ウーというよりペキンパーっぽい感じ。ウエスタンちっくだからかな。ストイックな「ザ・ミッション」はもちろん最高だけど、こういうエモーショナルなジョニー・トーもいい。

[ 2008/12/19 01:03 ] 香港・アジア映画 | TB(0) | CM(0)

12/08


ピカソ展



 翌日は、サントリー美術館「巨匠ピカソ 魂のポートレート展」からスタート。
 ピカソの自画像と作品に投影された自己像の変化に焦点を当てたコレクションだったんだけど、これも面白かった。

 初期の文字通り青臭くて写実的な自画像から、ミノタウロス(頭は闘牛で体は人間)に自分を投影した激しい作品、後期の魂がどろどろになったような頼りない自画像まで、なかなか強烈だった。
 私、実物のピカソ絵を見るのは初めてで、いわゆるピカソと聞いて真っ先に浮かぶ、あの何描いているのかわからない抽象画を目の前にしてみて、あれほど激しくて圧倒的なものだとは思いもしなかった。写実的な絵よりも人間の泥臭い部分が直接感じられて、具合が悪くなったし(笑)。
 それは風刺的な作品でも同じで、ピカソって毒がすごいだなあとたじたじに。ゲルニカなんか生で見たら吐きそう。あ、ピカソもそれわかってるからモノクロなのか(笑)。


 休憩を挟んで、懲りずにまたピカソ。今度は国立新美術館で「巨匠ピカソ 愛と創造の軌跡」。
 いやはや、これまた怒涛のピカソ。静物から愛憎どろどろの抽象画までをたっぷりこれでもかとピカソづくしで、もうピカソお腹いっぱい。たぶん私、この1日で一生分のピカソを見た。
 作品を見ているだけでかなり体力・気力消耗するのに、描く方はどれだけパワフルなんだと驚愕。ピカソ怖い。子供の頃に見てたら絶対トラウマになってたと思う(笑)。


 陽もとっぷり暮れてから六本木ヒルズへ。森美術館で「チャロー!インディア/インド美術の新時代」。
 ピカソでげっそりだったので(笑)これには癒された。スクラップを貼り付けて、延々と続くバラック小屋の屋根に見立てた作品とか、迷路みたいな都市計画図とか、ひとつひとつが遊び心いっぱいで楽しかった。


 普段ほとんど展覧会なんて見ないから、2日間の詰め込みで頭が爆発しそうに。
 絵画1枚に込められてる手間や時間や情熱って、おそらくちょっとした映画1本分にも相当するんじゃないかと思う。だから、何枚も一度に鑑賞する展示会を見た後は、映画を数10本見たような感じで、私の場合ぐったりしてしまうのではなかろうか。あと、娯楽を目的として撮られることの多い映画と違って、絵画は作者の捌け口というか、自己表現の意味合いが強いと思う。
 こうして無理やり映画としなくていい比較をしてしまうあたり、やっぱり自分は映画バカなのかなと思ったり(笑)。


[ 2008/12/08 23:11 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

12/07


レオナール・フジタ展



 東京へ遊びに来た母のお付き合いで、2日かけて美術展をハシゴ。

 まずは、上野の森美術館「レオナール・フジタ展」。
 油彩ながら平面的でイラストみたいな初期作品から、群像をモチーフにした大作の数々、晩年の宗教画までをわかりやすく展示してあって、とても面白かった。

 中でも興味深かったのが、「乳白色の地」と題された初期。キャンバスや板に白や生成り色を重ねて、描線はペンで描いたような極細。私は同系色を重ねる描き方が好きで、絵を描く時はまずはその絵をイメージする色で画用紙やキャンバス全体を塗りつぶしてしまう。

 私自身は下手だし才能もないんだけど、高校時代に黄色を使うのがすごく上手い友だちがいて、その子が新しい絵を描き始めると毎日微妙に違う黄色が重ねられていくのを見るのがとても楽しみだったのを思い出した。



[ 2008/12/07 23:08 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

「ホームレス中学生」


「ホームレス中学生」



 隣町のシネコンで最終日の「ホームレス中学生」。

 原作は読んでいないけど、映画は思いのほか正統派の人情ドラマだった。
 まずは小池徹平が鉛筆を鼻と耳にありったけ刺して記録を作るバカなシーンから始まるのだが、窓を開け放した教室と生徒たちの笑い声とやわらかな映像を見ただけで、夏の午後の空気が感じられて、すーっと入り込めた。

 この映画、とても光や空気を丁寧に描いた作品で、家出をした主人公がひたすら自転車をこいで海へたどり着く夕暮れ、交番まで兄が迎えに来て2人でけだるく帰る時の朝の日差し、家に帰っておにぎりを頬張る顔にかかる西陽、こういうシーンの光がとてもやわらかで自然で、匂いまで感じられそうな美しい映像なのだ。

 私の好きな「ロボコン」のDVDに入っているインタビューで小栗旬が「古厩智之監督は演技をするなと言うので、最初はこの人何言ってんのと思った」とか何とか言っていたけど(記憶で書いてるので内容間違ってたらごめん)、風景や役者をできるだけありのままに捉えることのできる監督なのかも。

 で、小池徹平が中学生に見えるかどうかが不安だったわけだけど、これは見ているうちにだんだんと中学生に見えてきた(ような気がするし、かわいいから無問題)。姉役の池脇千鶴はユーモラスな演技でさすがの存在感。私は「化粧師」の頃から一目置いているけど、実に面白い女優さんだと思う。

 それから、父役のイッセー尾形がよかった。家を借金の抵当に取られて、いきなり子供たち3人に「解散」を命令するとんでもないロクデナシ親父。もう、目にね、表情がないの。何考えてるのかわからないゾッとするような目。でも、妻には時々すごくやさしかったり、ほんと、捉えどころのないあたりがよく出ていた。

 他にも、古手川祐子、宇崎竜童、田中裕子、いしだあゆみと、そうそうたる面々が脇をしっかりと固めていて、この大人たちがみんな人情味豊かで、ああ世の中も捨てたもんじゃないなあと何度も泣かされそうになった。

 ベストセラーが原作という制約がありながら、奇をてらわず、真っ向勝負で、手を抜かずに撮り上げて、しかも自然体で美しい。そんな良質な映画だなあと感心した。


[ 2008/12/05 18:23 ] 日本映画 | TB(0) | CM(0)

12/04


「エグザイル/絆」



*先日取材した「エグザイル/絆」アンソニー・ウォン&フランシス・ンのインタビューがMovieWalkerにアップされています。ご興味のある方どうぞ。

http://www.walkerplus.com/movie/report/report6297.html

[ 2008/12/04 14:28 ] 取材 | TB(0) | CM(0)

「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」


「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」



 近所のシネコンで「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」。ほんとに最低だった(※注:ホメ言葉)。

 オープニングは、凝ったパロディCMやウソ映画の予告編で、初っ端から無駄に凝りまくりで下品さ炸裂。うちの近所のシネコンで上映するくらいだから、きっと毒の抜けたファミリー映画になっているのだろうと、正直、高をくくっていた。ベン・スティラーを舐めていました。すいません。

 いちばん面白かったのが胡散臭い神父映画の予告でロバート・ダウニー・Jr.と共演しているトビー・マグワイア。スターの名前が出るときの「アカデミー賞主演男優賞受賞」とか書いてある紹介文が「MTVムービーアワード・ベストキス賞受賞」で、「スパイダーマン」の逆さ吊りのやつね、と笑った。

 本編が始まると今度はなかなか激しい戦場のシーンで、機関銃撃ちまくり、ジャングル爆発しまくりで、走ってくるベン・スティラーが後ろから蜂の巣にされて、あ、これはきっと両手を上げて膝をついて空を仰いで「プラトーン」をするぞと思っていたら、本当にウィレム・デフォーのポーズをしたから、期待を裏切らないベタさに爆笑。

 で、その後、予想をはるかに上回るスプラッタ・・・。あんなに内臓が出てきていいんでしょうか(笑)。軽い気持ちで笑える映画でも見ようと、ぶらり映画館へ来た人がかわいそうだ。私はこういうの好きだけど(笑)。実際、さっきまでポップコーンを食べながらキャッキャと楽しげに笑っていた側の席の女の子たちが急に黙ってしまった・・・。

 こんな調子で最後まで悪ノリしまくりのブラックコメディ大作だけど、いちばんの悪ノリは、ロバート・ダウニー・Jr.。この人、顔を黒く塗って、ずっと黒人で通しているというか、黒人の役になりきっている役者という設定で、素顔がまったくわからない。いつもと喋り方まで違う。間違った役者魂だ(笑)。
 あと、サプライズ出演のトム・クルーズがすごかった。マッド教祖役の「マグノリア」に匹敵する怪演で、すごい楽しそう(笑)。エージェント役のマシュー・マコノヒーも弾けてて、軽薄でバカっぽいあたりが演技とは思えない(失礼)。
 そして、こんな濃すぎる面々の中では、下品なセリフを連発しているにもかかわらず、ジャック・ブラックが(いい意味で)ただの人のいい兄ちゃんに見える。不思議だ。


[ 2008/12/03 14:20 ] コメディ映画 | TB(0) | CM(0)
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