04/26
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 電車で下北沢へ。シネマアートン下北沢で萩原健一特集上映「ショーケンが好きだ!」の初日。

 その日見たのは岸恵子共演の「約束」。
 映像の粗いVCDでしか見たことなかったんだけど、スクリーンで見ると、日本海沿いを走る列車の美しさが際立つ映画で、岸恵子を追いかけて走るショーケンのかっこよさに改めて惚れ惚れ。

 物語は、仮出所した女囚(岸恵子)とたまたま列車で居合わせた銀行強盗(ショーケン)が、彼女の事情を知らずに勝手にくっついてきて(というか、早い話がナンパして)お互いの用事を済ませて、また列車に乗り込み、刑務所まで送る、たった2〜3日間の話。

 この岸恵子がほんとに大人の女という感じで、女の私が見てもうっとりする色っぽさ。列車で寝ているショーケンの顔にかけた新聞紙が落ちそうになるのを自分のヘアピンを外して留めてあげたり、ショーケンと待ち合わせする宿でふと鏡に映る自分の姿が気になって束ねていた髪をほどきコンパクトを開いて化粧してみたり。
 で、そんな大人の女に軽口叩いて、そのわりになりふり構わず全力疾走で追いかけてくる弟キャラのショーケンがむちゃくちゃかわいかったり。

 もうほんと、ショーケンの演技での走りっぷり&暴れっぷりは抜群にイキがよくて目が離せない。喋り方とかも、セリフを喋っているだけなのにどうしてこんなに生き生きと聴こえるんだろう。何度見てもすべてが新鮮。こんな俳優、他にいない(ひいき目120%)。
 特集上映の回数券を買ったから、今月は何度か通うことになりそう。交通費で破産するかも(笑)。

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[映画館
04/26
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 午後から日比谷で「パリ、恋人たちの2日間」監督・主演のジュリー・デルピーの合同インタビュー。

 取材場所であるホテルの部屋で待っていると、デルピー嬢がパタパタと準備中。あれこれスタッフと喋りながらそれはそれはテキパキと指示を出したりしている。で、私たちの前をパタパタと横切り、気さくに「Sorry〜」と。今回の映画で見るコミカルな主人公そのまんまという感じで取材前から好印象。

 で、取材が始まると、自ら記者たちに握手を求めてくれるデルピー嬢。インタビュー中も楽しげにお喋りしているようなノリがまた好印象。笑いの絶えないインタビューとなった。映画会社のスタッフによると、取材時のデルピーの衣装はすべて自前だとか。

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[取材
04/23

魔法にかけられて オリジナル・サウンドトラック



 2本目は別のシネコンで「魔法にかけられて」。
 私はディズニーの実写映画が好きで、アニメは全部ピクサーに任せてしまえ!と最近のディズニーアニメを見るにつけ思っていたんだけど、これは、「白雪姫」や「シンデレラ」や「眠れる森の美女」など往年の名作を思わせるアニメから始まって、そのお伽の国から抜け出した途端に実写に変わるという、ディズニーならではの造りで楽しめた。
 というか、ディズニーがここまでセルフパロディをやったのって初めてじゃないだろうか。「シュレック」ほどの毒はないけど、これ以上ドリームワークスにバカにされる前に自分らでやってしまおうというディズニーの意地を見た(笑)。

 そして、噂には聞いていたが、突然ニューヨークに現れた自分大好きな超ハイテンション王子には笑った。自由の女神のサンバイザーを被って姫といっしょにニューヨーク観光するところとか、もうバカすぎてバカすぎて、愛おしささえ感じられる(笑)。

 それから、女王という名の魔女役であるスーザン・サランドンも見事だった。ほとんどノーメイクでもいけるのでは?と思えるほどの悪女っぷり(失礼)。
 エンドロールまで絵本のようにきれいで見ていて楽しく、最終週にもかかわらずいっぱいのお客さんも照明がつくまでほとんど席を立たなかった。

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[映画館
04/23

マイ・ブルーベリー・ナイツ オリジナル・サウンドトラック



 午前中のうちに梱包→発送を済ませ、レディースデイのシネコンをハシゴ。

 1本目はウォン・カーウァイ監督初の英語作品「マイ・ブルーベリー・ナイツ」。

 言語が英語になっても出ている役者が白人でもハリウッド映画になっても、変わらずウォン・カーウァイだった(笑)。カーウァイだから、やっぱり途中で眠くなる(笑)。眠くなるとわかっているのに、劇場へと足が向くカーウァイ映画の不思議(笑)。

 映画は主演のノラ・ジョーンズが最高にキュート。彼女の歌はもともと好きなんだけど、演技もかなり好きかも。「シーズ・オール・ザット」あたりのレイチェル・リー・クックみたいにかわいくて、何より目にチカラがある。

 それから、相手役のジュード・ロウ。前髪がちゃんとあってホッとした(笑)。とまあ冗談はさておき、とりあえず、ジュードは私の中で、鍵を預けたいカフェのオーナー、ナンバーワンになった。さらにジュードの経営するカフェは、ブルーベリーパイを食べてカウンターでうたた寝したい店ナンバーワンに(口には食べ残しのクリームをつけたまま!)。

 あと、ジュードのくしゃくしゃっと巻いたマフラーがよかった。あのマフラーとあの巻き方がかわいい。もともと私は男の人のマフラーとかニット帽とかの冬アイテムが好きで、もう男の人は髪の毛なんかセットしてる暇があったらみんなニット帽を被ってしまえ!というくらい好きなんだけど、今回のジュードは前述のマフラーあり、ニット帽ありで、初めてジュードにくらくらした(単純)。


※ところで、クレジットにティム・ロスとエド・ハリスの名前があったので、まばたきひとつしない勢いで2人の姿を探したんですけど、結局わからず。どこに出てたんでしょうか?



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[映画館
04/22
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 朝から梱包。大急ぎで発送を済ませて、銀行などあれこれ回って、電車で新宿御苑前。
 20年来の友人がハンバーグのお店を開いたというので、顔を出そうと余裕を持って出たのだが、仕事の時間ぎりぎりになってしまう(なぜだ?)。超久しぶりなので、相手も私の顔を見てびっくりして開口一番「どうしたっっ!?」と(笑)。時間がないので、メアドなど書いた名刺だけ置いてさっさと退散。今度ゆっくり来よう・・・と思う。


 丸の内線から銀座線に乗り換えて、京橋。
 ジュリー・デルピー監督・主演「パリ、恋人たちの2日間」試写。

 いやー、笑った。面白かった。NYに住むフランス人カメラマン(デルピー)がアメリカ人の恋人(アダム・ゴールドバーグ)を連れて、パリに帰省する話なんだけど、もう、登場人物たちが2時間喋りっぱなしで、これが全部面白い(笑)。

 フランス人の大雑把なところとかジュテ〜ムな部分(笑)とかに、神経質なアメリカ男はイライラしっぱなし。ウディ・アレンかナンニ・モレッティかという感じで、試写室内ではみんなクスクス。

 さらに、デルピーの両親役が本当の父母で、毒舌かつ下品なギャグにもまったく遠慮なし。それに唖然としてすでにうんざりなアメリカ男・・・(笑)。

 ジュリー・デルピーというと、「汚れた血」での天使のような超絶美少女や、「恋人たちの距離」での美才女っぷりで、本当にきれいできれいで、あれだけの外見があったら他には何もいらないってくらいにきれいな女優だと常々思っていたけど、いやはや、コメディエンヌとしても監督としても才能大あり。神様は不公平だ(笑)。

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[試写
04/17
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再び六本木。「美しすぎる母」トム・ケイリン監督のインタビュー取材。

 監督のデビュー作「恍惚」と本作を事前に見て、両方とも実際にあった一風変わった殺人事件を題材にして作家性の強い作品だったので、正直言ってちょっと変な人かなと思って勝手にわくわくしていたが(ごめんなさい)、実際には、大学で教鞭をとってたりする、とても真面目に映画に取り組んでいる常識人っぽい方だった。

 で、私も相当気に入った作品だったので、あれこれしつこく監督を質問攻めにすること20分。監督はアホな生徒に説明するかのごとく、わかりやすく丁寧に答えてくれて感激。
 ちなみに映画の中の主演2人は実際の母子にそっくりなんだとか。それを誇らしげに語る監督のうれしそうなこと(笑)。かなりこの事件にのめりこんだ様子がうかがえて、やっぱりちょっと変な人かも(本当にごめんなさい)。

 トム・ケイリン監督の映画で日本で見られるのは「恍惚」だけ(しかもDVDは未発売)なので、ぜひ他の作品も見てみたい。映画会社さん、どなたか発売してください。よろしくお願いします。

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[取材
04/16
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 発送を終えてそのまま六本木へ。
 初夏公開予定の「美しすぎる母」試写。

 実の母を殺してしまった上流階級の青年の実話を映画化したもの。
 最初からルビッチ映画のような美しい色彩とクラシカルなゆったりとした雰囲気に引き込まれる。
 ジュリアン・ムーア演じる成り上がりの母がエキセントリックで艶やかで悪魔のように美しい。そんな強烈な母の影から抜け出せない息子はそのまま青年に。

 青年アントニーを演じるのはエディ・レッドメイン。初めて見る俳優だが、クールで儚げでなんともいえず魅力的。
 このアントニー、実はゲイなのだが、母親とその愛人とアントニーが同じベッドで並んで目覚めるシーンがある。まあ、モラル的にはとんでもないことなのだろうが、全体が悲劇的な本作では、ここだけがささやかな幸せを感じるシーンに私には思えて感動してしまった。しかし、このささやかな朝から本格的な悲劇が始まるわけで、それがまた切なかったり。

 また、上流社会の話だから、調度品や衣装がいちいち凝っていて見ているだけで惚れ惚れする。特にラストでアントニーの着ているスーツがいい。見るからに手触りのよさそうな質感で、その物腰までも優雅に見せる細身のスーツ。私はこのスーツを儀式のための正装だと思った。何の儀式かはネタバレなので書かないが、この儀式にたどり着くまでの、アントニーの淡々とした狂気に私はすっかりしびれてしまった。かなり好みの映画。

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[試写
04/11

檸檬のころ



 朝から体調優れず予定の試写には行けず。夕方なんとか発送3件。

 夜、ホットカーペットでごろごろしながらアイス食べつつ紅茶飲みつつ、録画しておいた「檸檬のころ」。

 ごろごろしながら見ている自分がイヤになるほど爽やかで甘酸っぱい青春映画で(笑)、あーこういう奴いるよなあとニヤニヤしたり、あまりの青春っぷりに気恥ずかしくなったり。

 物語は高校の野球部キャプテン(石田法嗣)と中学の同級生だったブラスバンドの美少女(榮倉奈々)とピッチャー(柄本佑)の三角関係、そして音楽ライター志望の不思議系女子(谷村美月)とバンド少年(林直次郎)の関係を描く。

 まずは音楽少女を演じる谷村美月がいい。林直次郎(セリフが棒読みすぎるが憎めない笑)と音楽の話で盛り上がってうれしくなって自転車で坂道を下りながら「きゃーー」と喜びいっぱいに表現したかと思えば、投稿した文章を採用された友人に嫉妬をおぼえたり、自己嫌悪や失恋を乗り越えてすばらしい歌詞を書いてしまったり、少し変だけど繊細な女の子の心境を見事に演じていると思った。

 それから、榮倉奈々に猛烈アピールする柄本佑もいい。勉強はできなくてガキっぽいけど、愛情表現がストレートで裏表がない。学年の人気者の彼女になれなれしくして「ずうずうしいわね〜」と周りの女子から嫌われているのがまたいい(笑)。そして、そんな彼を好きになる美少女というのもいい。ああ、こういう組み合わせってあるよなあと、懐かしい気持ちになって見た。

 全体が今時ぽくなくて、素朴でノスタルジーを感じられる風に撮られているのは、大人(というか監督と同世代)のための青春映画なんだろうなあと思った。

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[録画
04/10

図鑑に載ってない虫



 雨降りなので近くの郵便局まで歩いていく。発送6件。のんびり歩きながら聴くのはやっぱり「ダージリン急行」サントラ(笑)。

 夜、DVDで「図鑑に載ってない虫」。この間見た三木聡監督の「転々」が面白かったし「時効警察」も好きだから見たけど、これも面白かった。

 なんといっても、次に何が飛び出すのかまったく予測できないところが面白い。ちょっとマニアックで、でも子どもじみてて、まるでおもちゃ箱をひっくり返したような世界観。

 だってのっけから怪しい「月刊 黒い本」の編集者(水野美紀)から“死にもどき”なる虫を探して死んでみろという依頼を受けるフリーライターって設定が未知すぎる(笑).
 フリーライターはなんちゃって工藤ちゃん(@探偵物語)風の伊勢谷友介。この人はいい加減だったり汚かったりしても、いつもかっこいい。オダギリジョーもそうだけど、好きとか嫌いとか個人の好みを超えたかっこよさがある。

 そして、そんな彼にくっついて回る松尾スズキが最高。酒呑みだしゲ○吐くしウザいことこの上ないんだけど、妙に情が移ってしまうタイプというか、何かの間違いでいじらしく見えてしまうというか(笑)。
 ラストの軽いどんでん返しもよかった。これだけ個人的な趣味を押し出して、なおかつ映画として成り立たせる監督はすごいと思った。

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[DVD
04/09

ダージリン急行 オリジナル・サウンドトラック




 発送を終えた足でそのまま恵比寿へ。ガーデンシネマで友人Aと「ダージリン急行」を見る。
 私は見るの2度目だけど、やっぱり同じシーンで涙ぐんでしまう。エイドリアン・ブロディが電車に飛び乗るシーン、いいなあ。すごい映画やすばらしい映画はたくさんあるけど、これは純粋に好きな映画。2度目を見てすぐにもう1回見たくなったもん(笑)。
 その後、Aとベトナム料理。生春巻とジャスミン茶がおいしかった。帰りの電車でも「ダージリン急行」のサントラをずっと聴いていた。至福。

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[映画館
04/04

アヒルと鴨のコインロッカー



 発送3件。帰りにTSUTAYAでDVDやVHSを3本借りる。

 夜、DVDで「アヒルと鴨のコインロッカー」。
 仙台で撮影された映画で、主題歌がボブ・ディランの「風に吹かれて」で、瑛太が出ているというので、見よう見ようと思いつつ、映画館で見逃した作品。

 原作小説は知らないのだが、ものすごく不思議な雰囲気の映画だった。というか、これ映像化するの大変だったろうなあと原作を読んでいない私が思わず感心するくらいだから、小説はさぞ面白いだろうなと想像できた。筒井康隆の「ロートレック荘事件」みたいに文章のトリックで見せる小説じゃないかなと(想像してないで読めよ)。

 で、瑛太はもちろんよかったんだけど、途中で出てくる松田龍平の存在感が腰砕けになるほど圧倒的で、あっという間に瑛太がかすんでしまった(笑)。松田龍平には今までにもなんかわからないオーラに圧倒されてきたけど、こんなにかっこよく見えたのは初めてだ。こういう一見、女たらしというか人でなしっぽい役だとこんなにハマるのか。知らなかった。

 それから、瑛太に振り回される主人公を演じる濱田岳がいい。この人の普通っぽさが、脇の不可解な人物たちをいきいきと見せているのかなと思った。

 あと、ボブ・ディランの扱いがほとんど「神」で、いちいち「そうだ、そのとおりだ、よくわかってるなあ」と頷きつつ見た(笑)。しかし、いくら神に見られたくないからって、戸棚やロッカーに閉じ込めるのはあんまりだろう(笑)。何事もなかったように扉の向こうで歌い続けるディランに笑ってしまった。

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[DVD
04/03

ラフマニノフ〜ある愛の調べ オリジナル・サウンドトラック/サントラ[CD]



 その後、六本木に移動してロシア映画「ラフマニノフ/ある愛の調べ」。

 数時間前に見た「少林少女」とのギャップに少しとまどう(当たり前)。
 久しぶりにヨーロッパ映画らしい映像美を見たというか、全体がいい感じに粗い映像で、まるでヴィスコンティの映画みたいだなあと思ってうっとりして見た。ピアニスト、ラフマニノフの演奏シーンが思いっきり見れるのかと思ったがそういう映画ではなかった。
 ソ連からアメリカに亡命して全米ツアーをしていく中でスランプに陥ったり酒浸りになったり奥さんとうまくいかなくなったり。そんな弱くて人間くさいピアニストの半生がごく自然に描かれていた。

 ラフマニノフを演じるエフゲニー・ツィガノフがいい。ピアノ以外のことはまったくダメそうな、でもそんなところが女にはほっとけない感じに映る男を魅力的に演じている。
 上映時間は96分。天才ピアニストの半生を描くにしては短くて素っ気ないような気もするが、ラフマニノフの人間像にのみ的を絞った造りに監督のストイックさが出ていて、私はとてもいい長さと思った。


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[試写
04/03




 午前中からせっせと梱包・発送を済ませ、電車で日比谷へ。
 本広克行監督、チャウ・シンチー製作の「少林少女」試写。

 まず、柴咲コウのアクションがキマっているのでびっくり。すごい。腰の入り方に特訓の成果を感じる(笑)。ちゃんと強そうに見えるし、なんといってもかっこいい(これ重要)。

 あと、女の子たちが揃いも揃って元気いっぱいで、ラクロスのユニフォームがむちゃくちゃキュートだし、みんなで少林拳を練習するところもキビキビして見ていて痛快。

 それから、柴咲コウの師匠役で江口洋介が出ているんだけど、今は少林拳から足を洗い中華屋を営んでどことなくやさぐれた雰囲気がいい味を出している。ここからかなり唐突で勝手なことを言わせてもらうが、この役はチャウ・シンチーにぴったりだ。江口洋介でも文句はないが、ぜひともシンチーにやってほしい。少林拳理論でラクロスを女の子たちに教えてキャーキャー言われるシンチー師匠を想像したら、あまりのかっこよさに倒れそうになった。私だったら、ぜったいにシンチーにオファーする(無理だっつーの)。

 江口師匠のライバル役は仲村トオル。悪役全開でいきいきと演じているが、このキャラがかなり変。どう変かはネタバレっぽいから書かないが、とにかく、変。あまりに変すぎて、そればかりが気になってストーリーなんてどうでもよくなるほど、変。彼と柴咲コウのラストもかなり変。なんというか、今まで見たことのない変な決着の付け方で笑うしかなかった(笑)。

 そうそう、上映館の多さと宣伝のすごさから、誰もが見て楽しめる映画かと勘違いしそうだが、「少林サッカー」「カンフーハッスル」のパロディあり、ブルース・リーネタあり、本広作品お約束のあれこれありと、宣伝意図とはまったく違う方向にマニアックな映画だと思った。


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[試写
04/02

黄色い涙



 松潤&嵐ファンの姪の影響で(笑)映画「黄色い涙」を見た。嵐のメンバーが主演で監督が犬童一心という以外は何の予備知識もなく見て、漫画家・永島慎二の自伝的物語だったのでびっくり。

 永島慎二という漫画家は正直よく知らないのだが、梶原一騎に関する本を読んだ中で、彼は梶原原作の「柔道一直線」の漫画家で、しかし途中で嫌気が差して当時人気絶頂だった梶原との仕事を蹴ったというエピソードが強烈だった。
 映画にも主人公である新米漫画家(二宮和也)が“梶川”先生との仕事を蹴る話が出てくる。たまたま手に取った映画が少しだけど梶原一騎と関連のあるうれしい偶然。

 で、この映画、昭和30年代のまさに東京オリンピック前後の東京・阿佐ヶ谷付近で芸術家を志す貧乏な若者たちの青春を描く。これが、まあ最近よくある妙にきれいな昭和レトロには違いないんだけど、阿佐ヶ谷や新宿の駅構内とか列車内の様子や、ジャズの流れる喫茶店でウエイトレスの持ってくるガラスの水差しなどなど、細かいところが妙にリアルだし、監督のこだわりの感じられる造りだなあと思った。

 あと、二宮和也が昭和30年代の空気に何の違和感もなくすんなり溶け込んでいて、「硫黄島の手紙」の時にはあまり感じなかったけど独特な雰囲気を持つ俳優だなあと。
 他にも、主人公の元彼女役で田畑智子が出ていて、相変わらず存在感抜群。クラシカルなスーツを着てタバコをふーっと吹かしたりする姿が色っぽく、かっこいい女優さんになったなあとうれしくなった。

 それから、犬童一心監督は「ジョゼと虎と魚たち」もそうだけど、ちょっとしたキスシーンがものすごくうまいと思う。今回もミュージシャン(相葉雅紀)を訪ねてアパートに来た食堂の娘(香椎由宇)とのシーンはきれいでドキドキした。その後、部屋の電気が消えるのを「あ〜あ」という感じで部屋を追い出された3人が階段の下から見上げているのもいい(笑)。


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[DVD
04/01

梶原一騎伝



 最近、というか「あしたのジョー」にはまった昨年あたりからずっと、梶原一騎が気になっている。で、ここ数週間で梶原一騎の評伝を2冊読んだ。

 まず「梶原一騎伝/夕やけを見ていた男」(斎藤貴男著・文春文庫)。
 これは大変面白かった。梶原一騎といえば熊本出身と思い込んでいたが、実は東京の生まれだったとか、彼の出生から覆す線密な取材と、梶原作品への愛に溢れた熱い文章。
 特に「巨人の星」から一気に売れっ子になっていく過程に勢いがあって引き込まれた。そして、数ある梶原作品の中でも「あしたのジョー」がいかに異端で、原作者(梶原)と漫画家(ちばてつや)の対立によって生み出された奇蹟的な作品だというのがよくわかった。



劇画王梶原一騎評伝


 その後に読んだ「劇画王/梶原一騎評伝」(蕪木和夫著・風塵社)は、先の「梶原一騎伝/夕やけを見ていた男」の後だと少し薄っぺらな感じがしてしまった。
 それでも、漫画界でヤクザな風貌の梶原一騎がいかに異質な存在だったかとか、格闘技へののめり込み様などがわかって面白く読めた。巻末に著者独断の梶原劇画ベスト10があるのも楽しい。



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