へっぽこ店主の日々雑記

映画パンフレット専門のオンライン古本屋「古本道楽堂」店主のへっぽこ雑記。
カテゴリー  [ 香港・アジア映画 ]

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「ドラゴン・ブレイド」

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ジャッキー・チェンが製作・アクション監督・主演を兼ねた歴史アクション大作。

ジャッキー率いるシルクロード警備隊の守る砦に、ジョン・キューザック率いるローマ軍が逃げてくる。
それを追うエイドリアン・ブロディ。

そして繰り広げられるシルクロードにいる中国人を含む36の部族と、遠征してきたローマ軍の交流と死闘。
よくもまあ、これだけ壮大なスケールの物語を108分で収めたなあと、ダニエル・リー監督の手腕にひたすら感心した。
「砦」映画の大変な力作だと思う。

あとね、中国兵とローマ兵の交流が楽しい。
砦が破壊されて15日間で修理しなくちゃならないけど、さてどうするか?
と中国軍が頭を抱えているところで、ローマ兵が涼しい顔で「できるよ?」と。
で、サササーッと図面を引いて大がかりなクレーンを作ってしまったり、
ローマ帝国の技術を惜しみなく提供して、たちまち砦を完成させてしまう。

他にも武術対決も面白かった。
ジャッキーたちがカンフーの練習をし始めると、
対抗してローマ兵も剣の訓練を始める(笑)
で、中国兵VSローマ兵のガチな武術対決。
最後には双方たたえ合って仲良くなってしまうというね。
ベタだけど、こういう定番ネタをしっかりねじ込んでくるジャッキー組、好きです。

それに加えて、ジャッキーのソードアクションがふんだんに見られるのも本作の魅力。
流れるような剣さばきに惚れ惚れ。
ああ、いいなあ。
やっぱりジャッキーのアクションは工夫がいっぱいで見ていて本当に楽しい。
ジャッキーならではの、こういうハッピーになれるアクションはひさしぶり。

もちろん、エンドロールにはNG集も。
さすがジャッキー!とうれしくなる映画でした。

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[ 2016/03/10 00:49 ] 香港・アジア映画 | TB(0) | CM(0)

「カンフー・ジャングル」

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ラスト13分7秒の激闘!というキャッチコピーにわくわくしながら公開を待っていたんだけど、
実際映画を見たら、13分7秒どころじゃなく、ほぼ全編激闘!だった(笑)

カンフーの達人たちが次々と殺される事件が発生。
犯人は時代遅れのカンフー狂。
より強い対戦相手を探している。

そこで、模範囚ドニー・イェンの出番ですよ。
あらゆる武術に精通したカンフーマスターですからね。
彼に捜査を協力してもらえば鬼に金棒というもんです。

このドニー先生、手首にお守りつけて拳を封印しているんだけど、
封印してるのにすでに強い(笑)。
これ、なぜ封印してるのかというと、
寸でのところで人を殺めるのを止めるためなんです…
こうしないと殺してしまう、それくらい強い。

これだよねえ、これ!
私はずーーーっと、こんなドニー・イェンが見たかった!!
犯人が「カンフーはガキの遊びじゃない。殺人技なんだ」とか言いますが、
まさにそう!
アホみたいに強いドニー・イェン!
放っておくと人を殺しかねない拳を持つドニー・イェン!
これが見たかった。

最大の見どころはやはりラストの激闘。
トラックから長い竹がバラバラと(これ見よがしに)落ちるところが特に最高だった。
え、拾うの?と思ったら、犯人もドニー先生もすかさず拾って、
もしや竹でグルグル突いたり、頭上でブンブン振り回したりするんじゃ…と思ったら、
案の定、竹対決が始まり……
こうなるってわかってたけど、やっぱり面白い!
こんな危険な人たちに、通りすがりに武器を与えないでください(笑)。

もうね、これはドニー・イェン文句なしの代表作!
しかもカンフー映画の集大成ともいえる作品でもある。
ドニー・イェン出演作はどれも好きだけど、
今までの作品は、1本で彼の魅力を100%堪能できるかというとやや不満。
でも「カンフー・ジャングル」には不満なし。
こういうの、ずっと待ってた。
「カンフー・ジャングル」最高です。

あと、エンドロールがすばらしかった。
カンフー映画の先人たちへのオマージュにあふれてて、
ドニー・イェン映画でまさかの落涙。
ドニー映画で泣いたの初めてだよ!(笑)

[ 2015/11/01 21:59 ] 香港・アジア映画 | TB(0) | CM(0)

「スペシャルID/特殊身分」

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チンピラのドニー・イェンが子分を賭けて麻雀。
ドニー兄貴が上がらないと、無理やり麻雀牌を飲まされて殺されそうな子分たち。
眉間にシワを寄せた兄貴が牌をツモると、なんと国士無双ーー!
すごーい、ドニー兄貴、麻雀まで強いんスね!と、のっけからテンションあがります(笑)。
で、「おまえら、病院行けよ!」と子分の頭をバシッ。
あー、子分になりたい(笑)。

ネタバレでも何でもないので書きますが、
今回のドニー・イェンは潜入捜査官。
潜入が長すぎてチンピラが染みついてしまっている、でも任務を全うすれば表舞台に復帰できそう…というので、与えられたのが特殊身分。
試用期間のようなものなんですかね…。

実戦ならお手のもの、ケンカ慣れしたチンピラ捜査官のかっこよさといったらない。
ケンカっぱやいし、いわゆるアウトローだけど、
母親思いで実はやさしい。
それに何より頼りになる。

彼のお目付け役として配置された女性刑事とのやりとりもよかった。
常に反発し合ってるし、親分と子分みたいな色気のない関係に見えるけれど、
徐々に信頼感というか絆のようなものが芽生えてくるのがいい。
2人の言い合いだけ見ているとラブコメだし(笑)。
いや、でも、この女優さんすごいよ。
あのドニー・イェンにパンチいれちゃうんだから。
ボディにボスッと。
あれはいいパンチだった(笑)。

あと、やっぱりアクション。
飛び蹴り、回し蹴り、もう、ドニー刑事の繰り出す足技にうっとりしっぱなし。
警官復帰するのにエアガンで射撃練習するシーンは、ああなるほど、と。
だってドニー刑事は銃なんて使わないから、練習しないとね。
普段は素手で十分だもんね。
こういう人を敵に回したくありません。
ケンカなんてもってのほか(笑)。

あ、お母さんの誕生日ケーキには笑った。
麻雀牌がデコレーションしてあるの。
あれってギャグじゃなくて、向こうではポピュラーだったりするのかな。
知りたい(笑)。

[ 2015/06/17 00:24 ] 香港・アジア映画 | TB(0) | CM(0)

「コンシェンス/裏切りの炎」





ふとDVDのレンタルリストを眺めていたら、ダンテ・ラムで未見のものを発見。
しかもリッチー・レンが出てるじゃないの。
なんで私借りてないの。
というわけで、すぐさまレンタル。

リッチー・レンは本部のエリート警官で、
レオン・ライが所轄の暴力刑事。

あれ?キャスティング逆じゃないの?
と思っていたら、ああ、そういうことかと。
うん、これはアリ。全然アリです。

相変わらず、説明不足のまま観客を置き去りにして、
ド派手なアクションと泥臭い演出でぐいぐい引っ張っていくダンテ・ラム。
このハードボイルドな作風、すごく好み。
話の筋を考えたら負け的な(笑)。
ボギーの「三つ数えろ」とかも何度見てもよくわからないし、これでよし(笑)。

言うまでもなく、アクションは最高。
特にレストランの銃撃戦!
くるぞ、くるぞ、とドキドキさせつつ(ジョーズのテーマが流れる、あの感じ)怒涛の撃ち合い。
もう、私の中ではデ・パルマの「カリートの道」と並ぶかっこよさ。
リッチー・レンが銃を構えるのに1秒かからない速さで、こうでなくちゃと。
レオン・ライですら、振り向いて撃つのに3秒かからない(笑)。
香港アクションはこうでなくちゃ。
銃撃シーンだけもう一度見直そう…(笑)。

でも、妊婦さんがひどい目に遭う描写はキツかった。ツライ。


[ 2015/06/01 00:04 ] 香港・アジア映画 | TB(0) | CM(0)

「マッハ!無限大」

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「マッハ!無限大」を見てきた。

邦題は「マッハ!」だけど、原題は「トム・ヤム・クン!2」。
まあ、盗まれるのが仏像か象かの違いだけで、
内容はそう変わらないからいいだろう(笑)。

で、今回も象が盗まれる。
「トム・ヤム・クン!」1作目と同じかよ!
と思った途端、「また象を見失っただと!?犬や猫じゃあるまいし!」と、すかさず劇中ででもツッコミが入る。
見失うにはデカすぎだ(笑)。

ストーリーは、盗まれた象を主人公が取り戻しに行く、それだけ。
重要なのはその過程。
まあ今回もあらゆる邪魔が入ります。
バイク集団に追われるシーンは見もの。
バイクがどんどん増えてきて、どこからそんなに出てきたんだよ!とツッコミたくなります。
トニー・ジャーの頭上を軽々と越えてゆくバイクたち。
ほんと、この人たち、どうやって撮影しているんだろう。
きっと本当に飛んでいるんだろうと思うけど、
見れば見るほどクレイジー。
タイ映画、相変わらず全力すぎて頭おかしい(最上級の褒め言葉)。

それから、今回はなんと「チョコレート・ファイター」のジージャーが参戦。
トニー・ジャーとジージャーがタッグを組んで敵に挑む姿を拝めるとは…。
このコンビ、言うまでもなく最強。
ぜひまた共演してほしい。
2人が並ぶだけで、ぞわぞわ~っと鳥肌が立ったもん。

映画全体としては、ぶっちゃけ雑。
アクションシーンを雑に繋ぎあわせただけという感じ。
といってもそのアクションが尋常じゃなくすごいから、満足感はあり。
というか、アクションのないシーンはほとんどないんじゃない?
それくらいアクション山盛り。
撮りたいもの、見せたいものがハッキリしていて、非常に清々しい映画だと私は思いました(笑)。
この調子で次作もお願いしたい!

[ 2015/02/23 21:30 ] 香港・アジア映画 | TB(0) | CM(0)

「KANO 1931海の向こうの甲子園」





「KANO 1931海の向こうの甲子園」を見てきた。

舞台は日本統治下の台湾。
甲子園に出場した嘉義農林学校の実話を基にした映画。

本国・台湾で大ヒットを記録したという話を聞いて、
ネットで見た予告編の瑞々しさと熱さに
日本公開を心待ちにしていた。

そしていよいよ日本公開。
さて、と公式サイトの劇場情報を見たら、なんと全国の上映館が80館以上もある。
私の知る限り、日本国内でここまで上映規模の大きい台湾映画は見たことがない。
近所のシネコンで台湾映画が見られるというだけでもうれしいのに、
この上映館の多さは本当にうれしい。
たくさんたくさんお客さんが入るといい。

で、念願の「KANO」。

うん。あざとかったり、クサいところもいっぱいあった。
でもね。
とにかく、細かいところに突っ込むのがアホらしくなるような、まっすぐで大らかな映画なの。
大らかなのは球児たちもいっしょで、彼らの天衣無縫っぷりには何度も笑わせてもらった。
これは愛される映画。

野球部の監督役は永瀬正敏。
昔の頑固親父みたいな役がすごく似合う。
ずーっと以前から永瀬正敏は大好きな私だけど、「スマグラー」あたりからますます好きになってきた。
なんだろう。
熱さを胸に秘めた感じがいいんだよなあ。

それから「KANO」のいいところは、野球シーンを丁寧に描いていること。
私など見ているうちにピッチャーに感情移入しちゃって、爪が痛くなって困った。
あと、永瀬監督に「それでもマウンドに立ちたいか?」って(ピッチャーが)聞かれて「立ちたいです!監督!」と心の中で叫んだよね(私が)。
野球シーンにスッと入り込めるのがこの映画の一番の魅力かも。

それからパパイヤね。
そのイイ話はそこなの?そこで活かすの?と思った。
パパイヤを軽視するべからず。
パパイヤ超重要。

[ 2015/02/17 21:43 ] 香港・アジア映画 | TB(0) | CM(0)

「激戦ハート・オブ・ファイト」

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ニック・チョンがボクサー役をやるというので、
ずーっと楽しみに待っていた映画。

まいりました。
ダンテ・ラムに乾杯、そして完敗です。
いわゆる泣ける映画がいい映画とは思わないけれど、
これは泣ける、いい映画。
血も涙もない女と言われる私が、
知らず知らずに頬を濡らしていましたからね!

ニック・チョンが異種格闘技戦に出場を決めて、
静かに静かに闘志を燃やしてトレーニングするシーン。
それだけで泣けるんですね。
そんな映画です。

とにもかくにもニック・チョン。
さすが「ビースト・ストーカー/証人」や「密告・者」で
ニック・チョンを起用してきたダンテ・ラム監督。
彼の魅力を最大限に活かした映画だったと思います。

ニック・チョンの一番の魅力って、
ヤクザの鉄砲玉、底辺から這い上がる野良犬とか、
なりふりかまわぬ泥臭いところだと思うんです。
それに加えて、人懐っこい笑顔を見せたりする庶民っぽさ。
コメディセンスも抜群ですしね。

そんなニック・チョンが
再びリングに立つ借金まみれな元チャンプ、
似合わないわけがない。

それからこの映画、子役がすばらしい。
精神的に不安定な母の面倒を見つつ健気に生きる女の子。
ニック・チョンとも最初は憎まれ口を叩いているけど、
ボクシングを教えてもらったりと、
年齢差を越えた2人の友情と信頼感が本当によかった。
彼女を見守るニック・チョンのやさしさといったら!

あと劇中で流れる「サウンド・オブ・サイレンス」。
あのシーンでこの曲は反則。
ダンテ・ラム、憎いわ。



[ 2015/01/31 18:07 ] 香港・アジア映画 | TB(0) | CM(0)

「西遊記~はじまりのはじまり~」

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チャウ・シンチー監督最新作。
今回はシンチーは出演せず、監督に専念した映画ということで、
実はちょっと不安だった。

これは監督としてのシンチーの真価が問われるわけで、
映画監督チャウ・シンチーの才能を買っている身としては、
楽しみ8割、不安2割というところ。

で、「西遊記」。

シンチーが出ていなくても、
どこから見てもシンチー印。
主演俳優までシンチーに見えてくる。

相変わらず、ギャグはくだらなく幼稚で下品で、
子どもにも容赦なく残酷で、
ロマンスはひねくれてる。
この「相変わらず」が何よりうれしい。

それにしても、ホラー映画かと思うような妖怪の恐ろしさ。
姿の見えない巨大魚には怯えさせられたし、
孫悟空も邪悪で生々しい。
笑うところでは笑わせ、怖いところでは怖がらせる。
こんな当たり前のことが、どんなに難しいか。
映画監督チャウ・シンチー本領発揮。
やはりシンチーは天才だ。
娯楽映画の天才。

それからヒロインのスー・チーが面白かった。
妖怪ハンターなんだけど、めちゃくちゃ強い。
主人公(男)より強い。
で、主人公に惚れてからのアプローチが変(笑)。
でもね、それがすごくかわいい。
コメディエンヌ、スー・チーの魅力爆発。

あと先に書いたけど、ギャグがもうね。
下品すぎてここには書けない。書きたくない(笑)。
ここで声に出して笑ったら絶対、私の人格を疑われる!
そう思っていたのにダメだった。
我慢できずに声を出して笑ってしまった。
どうしてくれるシンチー…。

とにかくね、久しぶりにベタな香港映画を堪能しました。
ラストは、あ、西遊記ってこうやって始まるのか!と
これから始まるであろう壮大な物語に想いを馳せる余韻付き。

あー、早くも続きが見たいよ!シンチー!

[ 2014/12/03 23:21 ] 香港・アジア映画 | TB(0) | CM(0)

「ザ・レイド GOKUDO」

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東京国際映画祭で見てきた。
上映前の舞台挨拶には、監督、主演のイコ・ウワイス、松田龍平、遠藤憲一、北村一輝が登壇。
監督はイギリス人なんだけど、子どもの頃から日本のヤクザ映画が好きで見ていたらしく(オタク笑)今回のキャスティングにもその影響があると。
そして遠藤憲一が「今回初めてヤクザ役を演じました」と渾身のギャグ(?)を放つと場内爆笑。
みなさん、わかってらっしゃる。
松田龍平はマイペース。
のんびりぼそぼそ喋り出すと、たちまちまわりは龍平ワールドに。
北村一輝は「キラーズ」でインドネシア映画を体験しているから、
日本の撮影現場との違いを語る。
インドネシアはNGも何のそので何度でもガンガン撮るし、
いいと思ったらどんどんその場で取り入れると。熱かったです。

で、「ザ・レイドGOKUDO」。

前作よりストイックさはなくなったものの、
より激しく、よりスタイリッシュ。

私が気に入ったのは殺し屋の2人。
金属バットを面倒くさそうにガランガラン引きずってくる男と、
地下鉄内でハンマーを取り出して振り回す女。
この2人の躊躇のなさがいい。
人を殺すのに場所とか動機とかどうでもいいのね。
言われたから殺す、それだけ。
その空虚な暴力性にしびれました。

↓殺し屋さん
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あと今回すごかったのがカーアクション。
カーチェイスや車同士のぶつかり合い、爆発もすごいんだけど、
それ以前に車内ですでにボッコボコ。
狭い車の中で殴り合い、蹴り合いで、
誰の手なのか足なのかわからない、
そんな状態のまま車ごと突っ込んでいく。
見ごたえありました。

日本人キャストはアクションシーンなし。
「今回僕はアクションはなかったんですけど」と松田龍平は言っていたけど、
この映画のファン層をよくわかってるよね。
みんな気になってるのはそこです(笑)。

いかにも続きがありそうなラストだったから、
もし3作目があれば日本人キャストも是非アクションを!
(監督の話だと次回作の企画はすでにあるそうです)

[ 2014/10/24 20:58 ] 香港・アジア映画 | TB(0) | CM(0)

「卵」「ミルク」「蜂蜜」





主人公ユスフを描いたトルコ映画の三部作。

大人になった「卵」、
青年期の「ミルク」、
幼年期を描いた「蜂蜜」。

徐々に過去にさかのぼっていくのが本シリーズの特徴。
まず単純に映画で描かれる生活や町並みの変わっていく様子が面白い。

大人のユスフは実家を出て古本屋を営み、車に乗って帰省する。
青年ユスフは雑誌に詩を投稿しながら家の手伝いでミルクを売りにバイクで運ぶ。
子どものユスフは学校でも本をなかなか上手く読めない内気な少年。

ユスフが出版した詩集のタイトルが「蜂蜜」。
そのタイトルは父親が養蜂をしていたことから。
こういった主人公に関する小さなことがシリーズを重ねるごとに少しずつわかってくる。
どんな人の人生でも思春期や幼年期を覗くのは胸がつまるものだけど、
「ミルク」「蜂蜜」と辿るにつれて心臓をギュッと掴まれるような何ともいえない気持ちになった。

で、このシリーズ、BGMがない。
鳥や山や緑などの自然音のみ。
俳優たちの演技も淡々としていて、すべてが淡々としているだけに辛い出来事は余計に辛く感じられた。
とはいえ、決して暗くて悲しい映画ではない。
登場人物たちの生活の営みが丁寧に描写されていて見入ってしまうし、何より自然な映像が美しい。

あと別に製作年順に見る必要はなくて、どれから見ても物語はわかるんじゃないかな。
時間がない人は3作目の「蜂蜜」のみでもシリーズのよさや雰囲気は十分に伝わると思う。

ひさしぶりに映画をじっくりと堪能しました。

[ 2014/10/06 23:14 ] 香港・アジア映画 | TB(0) | CM(0)

「新少林寺/SHAOLIN」





劇場で見逃して、レンタルもTSUTAYAしかなくて、
ずるずると機会を逃していた本作。
今回TV放映されてやっと見ました(日本語吹き替え)。

アンディ演じる将軍が最初は悪い奴でねぇ……。
え?この人がこれから頭丸めて少林寺で修業するの??
とか考えながら見ているだけで面白いです(笑)。

で、アンディ将軍、いろいろあって改心します。
頭丸めます。
しかし今までの行いが悪すぎたせいで、
僧たちの信用はゼロ。
とりあえず様子見ということで厨房係に。

そしてなんと!厨房のボスは我らがジャッキー!
肉まんの生地をこねる手付きがすでに只者ではない(笑)。
それに気づいたアンディ将軍、いや、アンディ坊主、
「武術の心得が?」とジャッキーに尋ねます。

いやいやいや、ジャッキーよ?
心得どころか、酔拳よ?スネーキーモンキーよ?少林寺木人拳よ?

アンディ坊主の質問にジャッキーは
「以前に少しね」とサラリ。

いいシーンです。
この映画で一番好きなシーン。

あと、ニコラス・ツェーのヒールっぷりが板に付いていて、
なんかもう、この人の病んだ存在だけで、
一気に映画全体がB級ぽくなってました(笑)。
せっかく僧たちが体を張って少林寺と村人たちを守る姿に感動してても
ニコラスが出てくるだけで笑えます。
いいのか悪いのか。

でもラストで少林寺を見守るジャッキーと子どもたちには涙。
この子たちがどこかでまた新たな少林寺を作ってくれたら面白いなと思いました。

[ 2014/08/26 00:28 ] 香港・アジア映画 | TB(0) | CM(0)

「密告・者」





DVDレンタルで「密告・者」。

古今東西、ノワールといえばこれ。
警察の“いぬ”、内通者ものです。

内通者担当の刑事役にニック・チョン。
ニック・チョンはチンピラとか犯罪者とか、追い込まれてギリギリでキレキレの役が似合うと思ってたけど、刑事もいいな。
なんか、ニック・チョンならなんでも良くなってきた(笑)。

しかし、刑事といえどニック・チョン。
自身の正義感と良心と私生活に追い込まれ(?)ちゃんとギリギリキレキレになってくれます。
後半は血まみれ!
期待を裏切りません(私の)。

内通者役はニコラス・ツェー。
犯罪組織のボスの女(グイ・ルンメイがすばらしい!)と逃げてしまうんだけど、この吊り橋効果な2人の雰囲気がとてもいい。
美男美女だからってのはもちろんだけど、刹那的な感じがなんともいえず。

あと、ところどころで俯瞰ショットの美しさにハッとする映画でもありました。
カーチェイスでの交差点、部屋から逃げた先の細い通路、そしてラストの乱闘シーンで無造作に椅子の積み上げられた廃校の教室。

教室を後にするニック・チョンの背中のかっこいいこと。

エピソードを詰め込みすぎて少しごちゃごちゃしてるけど、好きなシーンですべて帳消しになるような、愛すべきノワールでした。

ニック刑事!

[ 2013/03/09 00:34 ] 香港・アジア映画 | TB(0) | CM(0)

「ビースト・ストーカー/証人」





DVDレンタルで「ビースト・ストーカー/証人」。

車の衝突事故をきっかけに、事故にかかわったそれぞれの人たちが複雑に絡み合っていく話。
いやー、これは人間関係がややこしかった。

いや、単に私がバカなのかもしれないけど(笑)。
私としてはもっとシンプルな方が好み。

で、よかったのが、誘拐犯役のニック・チョン。
ヤクザの鉄砲玉とか、なんていうか、やぶれかぶれで後がない役がよく似合う。

今回は小さな女の子を誘拐するんだけど、なんだかなー、根っからの悪人には見えない。
見ているうちに肩入れしてしまうというか、境遇に同情してしまうのですね。
こんな誘拐犯が徐々に追い込まれていく姿はまるで手負いの獣。
はまり役だと思います。

あと、主演のニコラス・ツェーは刑事で、例の事故で女の子を巻き込んでしまって自分を責めている役。

そういう理由があって誘拐される女児を守らなければ!と女の子に執着するんだけど、こだわり具合が刑事の域を超えている…。
でも変態には見えないあたり、さすがだと思いました。
女児に異常な愛情を注いでも、やさしくてかっこいいお兄ちゃんに見えるんだよなあ。
得だ。

[ 2013/03/04 18:39 ] 香港・アジア映画 | TB(0) | CM(0)

「やがて哀しき復讐者」





DVDレンタルで「やがて哀しき復讐者」。

アンソニー・ウォン演じる不動産会社のワンマン社長。
娘が誘拐されるけど、それすら自作自演じゃないかと疑う傲慢さが悲劇を…。

で、復讐の鬼と化す社長。
それをサポートするのが敏腕ボディガードのリッチー・レン。

ジョニー・トー関連映画のリッチー・レンは例外なくすべてかっこいいけれど、このリッチーもすこぶる男前。

誰も信用しない社長ですら一目置く忠実な側近であり、刑事並みの観察力に捜査力、さらに裏社会にも通じ、銃の扱いはうまいわ、汚れ仕事も淡々とこなすわ、もう完璧。

DVD特典のインタビューでは、アンソニー・ウォンが「リッチーは殺人を犯す役だけど紳士に見えるんだ」と!!
殺人犯なのに紳士ですよ!!
かっこよすぎてくらくらしませんか!?

こういうリッチー・レンをもっともっと見たいです。

[ 2013/03/01 22:45 ] 香港・アジア映画 | TB(0) | CM(0)

「サニー/永遠の仲間たち」





DVDレンタルで「サニー/永遠の仲間たち」。

サニーってのは、主人公と女子高の仲良しグループの名前であり、たぶん誰でも聴いたことのあるディスコ調の同名曲のこと。

今は大人になった主人公が偶然同じ病院でかつてのリーダー女子と再会したことから物語は始まる。

で、仲間を探す現在と青春時代のフラッシュバックを行き来しつつ映画は進むんだけど、この繋ぎ方がうまい。
あ、この道、昔通ったなあとか、そういう記憶の端っこを刺激する瞬間をとらえて、スッと現在から過去へ画面は移っていく。

しかし、この女子高、みんな女子とは思えないほど気が強くて腕白、やんちゃ。
ちょっと幼いよね?(笑)
まあ、そこがひと昔前っぽくて面白いんだけど。

あと、過去の描き方が漫画っぽくて何度吹き出したかわからない。
女の子たち、みんな、よくやるよってくらいに三枚目。

中でも強烈なキャラなのが主人公。
憧れの男子に会ったときの反応なんて、みるみる頬が赤くなって、キョドリ方が尋常じゃない(笑)。
そして、バックはキラキラ輝き、BGMには「ラ・ブーム」が鳴り響く…。
これじゃあ、まるで「トラック野郎」でマドンナを前にした桃さんみたいじゃないの…。
女子なのに!(笑)

このあたりの痛々しさ…他人事じゃありません。
もうね、ラ・ブームが流れるたびに、TVの前でのたうち回りそうになったもん私。

ひさしぶりに同級生に連絡とってみようかなという気になりました(笑)。

[ 2013/02/16 00:21 ] 香港・アジア映画 | TB(0) | CM(0)

「レジェンド・オブ・フィスト/怒りの鉄拳」





「レジェンド・オブ・フィスト/怒りの鉄拳」。
ブルース・リーの「ドラゴン怒りの鉄拳」をドニー・イェン主演でリメイクしたもの。

反日ムードがキツイのだろうな…と覚悟して神妙に見始めたら──

ヨーロッパの戦場(第一次世界大戦かな)で仲間が戦死してしまい、怒ったドニー隊長がものすごい勢いで走り出して、いや、そこ壁でしょ?垂直に走ってるの変でしょ?何そのジャンプ人間じゃないよ?という感じで、まあ冒頭からすごいアクション。

これね、普通の人間なら10回は死んでますよ確実に。
冒頭だけでダイハード超えてる(笑)。

そして、舞台は上海へ。

次はなんとドニー先生がクラブでピアノを!
まあ、うっとりして見てると、ピアノを優雅に弾く同じ拳でガツンとやられてしまうわけですが。

クラブですからね、ダンスだってこなします。
でもね、その華麗なステップを踏んでる同じ足でとんでもない飛び蹴りかましてきますから。
油断なりません。

その後、グリーンホーネット的な衣装を身にまとい“仮面の騎士”として覆面で悪い奴らをバッタバッタと倒すドニー先生。
で、その時にさっきまで衣装を着ていたマネキンをカメラがわざわざ映すんですよ。
もちろんマネキンは裸(笑)。
笑わせようとしているとしか思えない(笑)。
まあ、笑ってるとたちまち横っ面に強烈な蹴りが飛んでくるわけですけどね!

あとは、やっぱり敵が日本軍というのが少し見ていて辛かった。
しかもこの日本軍、ドニー先生を怒らせることしかしないし。
最後はヌンチャクまで飛び出して、あ~あ、言わんこっちゃない…という展開に。

怒らせてはいけない人を怒らせるとこうなります…という見本のような映画でした(笑)。

[ 2013/02/08 02:32 ] 香港・アジア映画 | TB(0) | CM(0)

「処刑剣 14 BLADES」





「処刑剣 14 BLADES」を見た。
ドニー・イェン主演作。

これ、14人の剣士の物語だと勝手に思って見始めたら、ドニー先生ひとりで14本の剣を持ち歩いてる話だった。
私など凡人の想像をはるかに超えた設定に拍手。
てか、14本て。
持ちすぎだろう(笑)。

しかし、剣が多すぎると思ったのは製作側も同じらしく、ちゃんと剣をスマートに収納できる木製の箱が登場する。
これをお尋ね者となったドニー先生が背負って馬にまたがるシルエットたるや、まるでマカロニ。まるでマチェーテ。
いやいや古代中国ではあるんだけども、やってることは無国籍アクション!

で、ドニー先生はこの多すぎる剣を自由自在に箱から取り出し使えるだけでなく、武器なぞなくても十分に強く、目にも止まらぬ速さでの回し蹴りには惚れ惚れ。

惚れ惚れしてるのは私だけでなく、ドニー先生、人質として連れ去ったはずの娘(ヴィッキー・チャオ)にも惚れられる男前っぷり。
彼女が強いドニー先生を木の棒でバシッと殴るシーンには大笑い。
あんなに強い剣士が何も反撃できない(笑)。
いやー、面白いよね、これ。

この映画、衣装とかも無国籍アクションぽくていちいちいいんだけど、特に盗賊がかっこよかった。
なんかジャック・スパロウぽいの。

ラストはこれまたドニー先生らしい(?)ナルシスティックな感じ。
14本目の剣を使ったってことなんですかね。
面白かったです。大満足。

[ 2013/01/23 22:06 ] 香港・アジア映画 | TB(0) | CM(0)

「画皮 あやかしの恋」





「画皮 あやかしの恋」を見た。
ドニー・イェン、ヴィッキー・チャオ、ジュウ・シュン共演のホラー風味(?)のファンタジー。

このドニー・イェン、将軍の妻(ヴィッキー・チャオ)への想いを胸に秘めた元・部下なんだけど、そんな感傷的な設定とは裏腹に気さくなナイスガイでとてもいい役!

妖魔(ジュウ・シュン)の美しさに将軍も軍隊の人たちもみんな虜になる中、ドニー・イェンだけは騙されない!
ヴィッキーが妖魔の疑いをかけられても騙されない!
ガハハと笑って、スッと真実にたどり着く…というか、ひたすら切なくシリアスな本作の中ではあの笑顔がまるで太陽!(笑)
闘えばむろん強いし。
言うことなし。
あー、なんてかっこいいドニー先生。

それから、将軍の妻(ヴィッキー・チャオ)、妖魔(ジュウ・シュン)という2人に加えて、もうひとり降魔師(スン・リー)女子が登場するんだけど、この娘とドニー先生の掛け合いがなんとも楽しい。
ドニー先生の相棒として申し分なしの強さ、情の厚さ、気転の早さがすばらしい。

このスン・リーとドニー先生のコンビがあまりによかったので、妖魔退治の珍道中ものとかで続編も大いにありだと思いました。

[ 2013/01/19 21:46 ] 香港・アジア映画 | TB(0) | CM(0)

「ザ・レイド」





「ザ・レイド」を見た。
インドネシアのアクション映画。

噂には聞いていたけど、本気すぎるアクションの応酬。
説明はほとんどなくて、主人公の青年とSWATの乗った車が現場に到着。
で、近くのビルに突入。

どんな作戦なのか、そもそもこのビルは何なのか、そんなことはどうでもよくて、大切なのはビルに突入すること。
シンプルです。
私たちは余計なことを考えずに、SWATの動きを見ていればいい。

で、ここからが面白い。
ビルの中を隅々まで使って、ありとあらゆるアクションが炸裂です。
おまけに主人公がやたら強い。
新米隊員だし、華奢で童顔なんだけど、カンフーやってんじゃない?黒帯でしょ?ってくらい、強い、強い。
新たなアクションスターの誕生だなと思いました。

敵役もよかった。
ボスはクズなんだけど、手下の中に武術の達人がひとりいるんですよ。
その人がもうね、「俺は小道具は嫌いだ」とか言って拳銃を置いて、素手で勝負!
こうでなくっちゃ!と思わず身を乗り出すこと必至。
ああ、かっこいい。

あと、映画が終わって気づいたこと。
この映画、冒頭以外はビルとその周囲を舞台に展開していて、フラッシュバックとかもほとんどない。
登場人物たちの目の前で起こっていることを撮る、このスタンスがアクションシーンに臨場感を与えているのだなあと思った。
たぶん、突入してからの時間は映画の上映時間とほぼ同じという設定じゃないかな。
この撮り方というか、映画に対する監督の姿勢がとてもクール。

それから余計なことだけど、ビルが15階建てなのに見た目コンクリートで中が木造なのは構造的に大丈夫なの?
まあ、そのおかげで床や壁のぶち抜きアクションが可能ではある(笑)。

[ 2013/01/16 21:08 ] 香港・アジア映画 | TB(0) | CM(0)

「捜査官X」


「捜査官X」



土曜日に「捜査官X」を見てきた。
公開初日だったので、カードをもらえた。
なんかうれしい(笑)。
初日に映画見るなんて初めてかも…。

さてさて、何はなくともまずは、ドニー・イェン。
たまたま殺人現場に居合わせた職人という役。
ええ、た・ま・た・ま・居・合・わ・せ・た、と。
なわけあるかー!!
って思いますよね?

そう思うのは、天才捜査官である探偵(金城武)も同じです。
ドニー先生、いくら平凡な職人を装っていても武術の達人オーラは隠しきれず、探偵に疑われまくり。
で、とっさに技が出るだろうと、橋から突き落したり、後ろから刃物で斬りかかったり、金城探偵やりたい放題(笑)。
ああ面白い。

これだけでも十分に面白いのですが、それだけの映画ではありません。

前半は、一見しても我々素人にはわからないドニー先生の必殺技を、スローで逆回転しつつ、金城探偵が丁寧に解説してくれます。
あ!だからこうなって、こんなふうになっちゃったのか!
と、膝打ちまくりです。

そして後半は、ドニー先生の拳が持つ宿命に、ただただ、涙。
あんなに悲しい拳は見たことがありません。
オトシマエの付け方も悲しくてやりきれなくて。

アクション描写の激しさと日常風景の美しさのギャップにも惚れ惚れ。
ドニー・イェンに代表作がまたひとつ誕生しました。
それはもう、これからは、ウィルソン・イップじゃなくて全部ピーター・チャンに撮ってもらった方がいいんじゃないかというくらい(笑)。

[ 2012/04/27 03:15 ] 香港・アジア映画 | TB(0) | CM(2)

「奪命金」


「奪命金」



東京フィルメックスでジョニー・トーの新作「奪命金」を見てきた。

夜9時過ぎからの上映だというのに、広い日劇がほぼ見渡す限り満席。
こういうマニアックな作品が混み合ってるのに出くわすと、つくづく東京ってすごいところだと思う(笑)。

で、「奪命金」。

雰囲気としては「スリ(文雀)」に近いような、遊び心いっぱいの映画という感じ。
これといったアクションシーンはないけれど、サスペンスフルで先の読めない展開で飽きさせない。
あと、なんといってもテンポが抜群にいい。
スピーディでありながら、節々で洒落たスキャットを流したりして、どこかユーモラス。
また監督の新しい一面を見たような気がした。

パソコン画面を覗き込んでは相場の浮き沈みに一喜一憂する人たちの中、ラウ・チンワンのくしゃくしゃの紙幣を数える、昔ながらの庶民っぷりにホッとする。
お金の貸し借りもビジネスライクにではなく、人との繋がりのでスイスイこなしていく。
香港の街を人から人へ渡り歩く人情味あふれるラウ・チンワンを見ていると、なにやら天使のように見えてくるから不思議だ(笑)。

それから、警部補役のリッチー・レンがすこぶるかっこよかった。
ジョニー・トー映画のリッチー・レンはいつでも男前なのだが、今回も期待を裏切らず、背中のしゅっと伸びたストイックさがたまらない。
欲を言えばガンアクションがほしかったところだけど、かっこいいからいいや(笑)。

[ 2011/12/01 14:47 ] 香港・アジア映画 | TB(0) | CM(0)

「アジョシ」


「アジョシ」



横浜ブルク13で「アジョシ」。

レディースデイだけあって、小さなスクリーンほぼ満席。
空席がなかったのか、私の隣とその後ろと若いカップルが前後に別れて座った。
で、その2人が会話しにくそうだったので「(席を)替わりましょうか?」と軽く聞いたところ、「いえ!大丈夫です!問題ないっす!!」と見事にハモってて笑った。

で、「アジョシ」。

まず、主人公の口数が少ないのがいい。
これぞハードボイルド。

次に、主人公の過去などは簡単に済ませて、わかんなくてもいいでしょ?とでも言わんばかりの開き直った単刀直入な展開がいい。
端折るところは端折って、描きたいシーンは全力で描く潔さ。

その描きたいシーンとは何か。
私の見る限り、おそらくそれはナイフでの取っ組み合いのシーン。
シュッシュッと空を切るナイフの美しいこと。
加えてウォンビンのナイフさばきのかっこよさ。

ラスト近く、ウォンビンが敵役の乗った車のフロントガラスに銃口を押し当てるシーンもよかった。
防弾ガラスに何発も弾を撃ち込んでいくうちに徐々にガラスが割れてきて、相手を散々追い詰めた後でひとこと「一発、残ってた」。
いや、いいねー。
これですよ、これ。

あと、やや反則だけど、子役がむちゃくちゃかわいい。
こんな健気な子がなついてくれるなら、私も質屋になりたい(笑)。

ハードボイルド質屋・人情派。
ナイフの腕は一流。
狙撃もプロ並。
こんな質屋に弟子入りしたい。

[ 2011/10/23 00:48 ] 香港・アジア映画 | TB(0) | CM(2)

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地黎明」


「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地黎明」



横浜ブリリアショートショートシアターで恒例のTHE香港祭。
今回は「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地黎明」。
ワンチャイシリーズ1作目。

DVD持ってるけど、スクリーンで見るのは初めてで隅々まで香港アクションの最高峰を堪能。

冒頭から元気いっぱい気合十分な主題歌を聴いて、一気にテンションが上がる(笑)。
いや、もう、ほんといいよね、このシリーズ。

リー・リンチェイの(映画の中での)足技はもちろんすごいけど、下っ端役で出てくるユン・ピョウがすごい。
身軽でヒョイヒョイッと柱をのぼり屋根を走って、京劇するわ天井から吊るされるわの大活躍。
1作目にしか出てないのが本当に惜しい…。

あと、このシリーズの魅力はなんといってもリンチェイ演じるウォン・フェイフォンのキャラクター。
正義感が強くてフェアでやさしくて、しかも最強。
ウォン師匠が洋傘を使ってビシバシと敵役を倒していくシーンは溜め息もの。
ああ、ウォン師匠に弟子入りしたい(笑)。

それから、ヒロインのロザムンド・クワンが大変美しい。
ウォン師匠と壁に映った影でやりとりする場面には惚れ惚れした。

ラスト、倉庫でハシゴを使ったアクションシーンは、どこがどう組み合わさってこんなアクションを撮れるのかというくらいに、自由で大胆でのびのびとしている。
香港映画ってこんなに面白いんだと素直に感じられる、血湧き肉躍る冒険活劇。

[ 2011/10/19 00:00 ] 香港・アジア映画 | TB(0) | CM(0)

「レイン・オブ・アサシン」


「レイン・オブ・アサシン」



横浜ニューテアトルで「レイン・オブ・アサシン」を見てきた。

伊勢佐木町にある昔ながらの映画館。
近くのシネマリンもそうだけど、ほんと観客の年齢層が高い。
近所の映画館にぶらっと来ましたみたいなおじいちゃん、おばあちゃんがいっぱい。
こういう観客がこういう映画館で普通に「わたしを離さないで」とか「ブラックスワン」とか「モールス」とか香港の武任映画とか見てるのがシュール(笑)。
そういえば、シネマリンで以前見た「イースタン・プロミス」も混みあってたなあ。
自作を上映中の映画監督がこの光景を見たら感激しそう。
大げさだけど、私はこういうところにこれからの映画館の可能性を感じる。
一昔前ならどこにでもあった、日常の中にある映画館。

で、「レイン・オブ・アサシン」。

ミシェル・ヨー姐さんが顔を変え、殺し屋としての過去を封印して生活する姿が非常に男前。
達人が身分を隠して暮らすという設定がたまらない。

そして、姐さんの夫(チョン・ウソン)が一見うだつの上がらないボーっとしたタイプで、一匹のハエすら捕まえられない。
それを溜め息まじりに料理していた包丁をスパッと投げて、一瞬でハエを仕留める姐さん……男前すぎる(笑)。

しかし、姐さんの身分がいつまでも偽れるわけもなく、ほどなく刺客が。
まあ、それまでも「おいおい」と突っ込みたくなる場面も多々あったけど、後半はもう「え?ここ笑うとこだよね?」と思わず確認したくなる展開に。
ウソンもウソ~んって感じです(笑)。

私の中でトンデモ映画に認定。

[ 2011/10/15 22:22 ] 香港・アジア映画 | TB(0) | CM(0)

「ドラゴンロード」


「ドラゴンロード」



横浜のブリリアショートショートシアターで、THE香港祭「ドラゴンロード」。

ジャッキーがお金持ちのドラ息子役で、怠け癖が付いてたり、女の子ナンパしたりして、微妙にチャラいあたりが新鮮(笑)。

劇中、バドミントンの羽みたいなのをサッカーのように蹴る、たぶん蹴羽根というスポーツの試合シーンと、ラスト近くで旗取りのように金色のラグビーボールを取る村対抗の合戦シーンがあって、この2つのシーンがとにかくすごい。

ストーリー上、これらのシーンを長々といれる必要性がいまいちわからないんだけど、まあそんなことはどうでもいい(笑)。

動きを計算したらぜったいに不可能だろうと思われる複雑なアクションが長々と驚きの速さで撮られている。
試合結果とか気にならないほど、動きに釘付け(笑)。
いや、すごい、ほんとに。
ガチで試合してるとしか思えない本気っぷり。

あと、ジャッキーが屋根の上にいるのを下から槍で突かれる場面も圧巻。
どうやってタイミング合わせてるの?って、ほんと不思議でしょうがない。
これぞ神業!!
[ 2011/09/15 17:50 ] 香港・アジア映画 | TB(0) | CM(0)

「蛇鶴八拳」


「蛇鶴八拳」



THE香港祭で「蛇鶴八拳」。

映画の最初からジャッキーはすでに修行済みなのが新鮮。
そして、なんだかヘンテコなメイクしていてオカマっぽい(笑)。
なるべくジャッキーの顔を見ないようにして、アクションに集中すべく努力しつつ鑑賞(笑)。

ヘンテコメイクでも、椅子や部屋の中のものを活用したアクションの面白さはやっぱりジャッキー。
いやはや、それにしてもこの身軽さと俊敏さはなんだ。
リアルなトムとジェリーみたいで、とても人間業とは思えない(ほめてます)。

しかし、修行シーンがないからか、メインの蛇鶴八拳を披露してくれるまでが、ちょっと長い。
で、敵が「蛇鶴八拳とやらの威力を見せてもらおうか!」と言う頃には、私も「そうだそうだ~!早く見せろ~!」とすっかりガラの悪い観客に・・・。

でもね、そこからがすごいのですよ。
おそるべし蛇鶴八拳。
3人の敵が繰り出す長い槍もなんのその、槍と槍が交差するわずかな隙間をホイッホイッと絶妙なタイミングで除ける様がそれはもう優雅。
パッと見でもわかるとても複雑に組まれたアクションなのに、なんでこんなにスムーズに動けるのか。
もはや神業。
[ 2011/08/21 10:40 ] 香港・アジア映画 | TB(0) | CM(0)

「少林寺木人拳」


「少林寺木人拳」



8/1から横浜のブリリアショートショートシアターで、香港映画を週替わりで36本上映するTHE香港祭というのが始まったので、いそいそと出かける。

第1弾はジャッキーの「少林寺木人拳」。

よくカンフー修行に使う人型の木が出てくるんだろうなーっと思って見始めてびっくり。
木人形が動いてる・・・。
何体もの木人形が鎖でガッチャガッチャと腕を振り回し、足を使って攻めてくる・・・。
まさかこんなロボットみたいで激しいものとは・・・。
木人形なめてました。すみません。

主演は若きジャッキー。
まわりから“小僧”なんて呼ばれて、顔にもまだあどけなさの残る青年。
が。
この小僧くんがカンフー始めた途端に、みるみるかっこよくなるわけですよ。
木人形修行を見事にクリアし、絡むチンピラから町娘を救い、ついには師匠と戦う姿に惚れ惚れ。

それにしても、カンフー映画に出てくる肉まんってどうしてあんなにおいしそうなんだろう。
ご飯とか別においしそうには見えないのに、肉まんだけ光り輝いて見える(笑)。
“少林寺の肉まん”どこかで商品化してくれませんか?

[ 2011/08/08 22:06 ] 香港・アジア映画 | TB(0) | CM(0)

「孫文の義士団」


「孫文の義士団」



109シネマズMM横浜で「孫文の義士団」を見た。

いきなりズドン!と観客の度肝を抜くシーンでたちまち釘付け。
しかしその後は、いつ義士団と暗殺団の戦いが始まるの?という感じで、ゆったりじっくり物語は進む。
孫文が香港上陸するまで「あと2日」「あと1日」と、じわじわ追い込んでいくこの余裕がたまらない。

その間に、ひとり、またひとりと徐々に集まる義士団。
カンフーの達人もいれば、孫文何それ?みたいな若者もいる。
立場はそれぞれ違っても心意気はみな同じ。
新しい中国を夢見ている。
それが頼もしくもあり、切なくもあり。

対する暗殺団は文字通りのプロ集団。
音もなく近づいていきなり矢の雨を降らすとか、敵側ながらかっこよすぎ。
忍者みたいにするするっと天井から集団で降りてくるあたりの迫力がすごい。
もうね、人込みをくぐり抜けてふと気づけば、人込みだと思っていた周りがみんな暗殺団だったときの怖さといったら(笑)。

そして、どっち側なのか直前までよくわからないのがドニー・イェン。
暗殺団なのか義士団なのか、どこでどう絡んでくるのか、そもそもこの人ほんとに強いのか?この役柄、このポジションが面白い。

で、いきなり目の前の暗殺者が消えたと思えば、裏で目にも止まらぬ回し蹴り!
いやー、もう、しびれた。
ドニー先生、最高。

上映時間は138分。
長い映画は好きじゃないけど、これはむしろ3時間位あってもいいと感じた。
それ位の密度。
手抜きの見えない、大変な力作だと思った。

物乞いが出てきたら?階段を落ちていく人力車とくれば?などなど、きっと映画ファンなら頭に浮かぶ映画の記憶を裏切らない、安心して身を委ねられる映画。
でもね、だからって油断してるとガツン!とやられる。
がっちりと映画の王道を行きつつ、時に残酷な激しい描写で観客をガッと引き込む冒険活劇。
映画を見ることの醍醐味を存分に味わえる作品だと思う。


[ 2011/04/22 19:03 ] 香港・アジア映画 | TB(0) | CM(0)

「イップ・マン葉問」倉田保昭さんトークショー





「イップ・マン葉問」上映後は和製ドラゴン倉田保昭さんとカンフー映画評論家の知野二郎さんのトークショー。

「ドニー・イェンアクションブック」に加えて、倉田さんの「香港アクションスター交友録」と知野さんの「香港功夫映画激闘史」が本棚に並んでいる私のためのようなトークショー(笑)。

ブルース・リーと親交のあった倉田さんの話がやっぱり面白い。
ブルース・リーはバク転ができないとか、近眼でコンタクトしていたとか、撮影中にノラ・ミャオの胸の話をしてたとか、空港までジェームズ・コバーンを喜んで迎えに行ったとか、神様のようなブルース・リーの俗っぽい(?)エピソードが出るわ出るわ。
で、倉田さんの一言一句を聞き逃すものかと固唾を呑んで見守る会場の空気(笑)。

知野さんの話では、倉田さんが香港の金像賞に出席した際、舞台袖でアンソニー・ウォンからサインをねだられていたというのに笑った。
あの「アンソニー・ウォンが」 「サインを」 「ねだる」
すべてがなんかすごい違和感(笑)。

[ 2010/10/29 17:10 ] 香港・アジア映画 | TB(0) | CM(0)

「イップ・マン葉問」


「イップ・マン葉問」



続けて、2作目「イップ・マン葉問」。
これは1作目よりかなり娯楽色の強い内容で、大いに楽しめた。
ほんと1作目が序章なら、こちらこそが本編といった感じ。

舞台は香港。
相変わらず、普段のシーンは緊張感がなく(?)のほほんと見えるドニー先生だけど、カンフーシーンはすごい。
手技・足技駆使して、もう見とれっぱなし。目が離せない。

中でもサモ・ハンとのファイトは格別。
ドニー先生もすごいけど、この映画はサモ・ハンがすごかった。圧巻。

1作目では日本軍が敵だったけど、2作目は香港を統治している白人が敵役。
で、ボクシングVSカンフーですよ。
あー、もう、たまらない。
白人ボクサーに中国武術をバカにされて誇りをズタズタにされ、ドニー先生、怒りの鉄拳ですよ。
思わず、見ている私の拳もぷるぷる(笑)。
その勇姿に映画終了後には観客席から拍手が。

[ 2010/10/29 17:08 ] 香港・アジア映画 | TB(0) | CM(0)
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