「かいじゅうたちのいるところ」
夕方からワーナーマイカルで「かいじゅうたちのいるところ」。
これは参った。
完全な不意打ち。
だって近所のシネコンでこんなすごい映画をやってるなんて思わない(笑)。
昨年見たどの映画よりもすばらしかった。
初っ端からワーナーのロゴに落書きがしてあって、子どもの鼻歌が流れてきて、本編に入ると、もうそこは子どもの目線。
男の子マックスがお姉ちゃんに相手にされずに雪合戦しかけるあたりとか、お客さんが来てるのに騒いでママに叱られるあたりとか、それで家出して、あっという間にかいじゅうたちのいる島へ着いちゃうあたりとか、で、かいじゅうたちがマックスの幼稚な嘘を信じちゃうあたりとか、かいじゅうたちの限度を知らない暴れっぷりとか、なんだかもう、これ、子どもが撮った映画みたいで落ち着かない。
でも、(たぶん)あえて未完成に、(おそらく)あえて荒削りに撮っているところにスパイク・ジョーンズ監督のすごさを私は感じる。
監督の目線は大人のものじゃない。
こんなに子ども目線で撮られた映画、私は見たことない。
そして、あの音楽。
一気に子ども時代に連れ戻されるような不思議なメロディに、最初から最後までドキドキさせられて、胸がざわついて仕方ない。
ストーリー的にはよくわからなかったり、物足りない部分も大いにある。
しかし、映像と音楽だけで、こんなにも心を揺さぶられるなんて、まさに映画ならではの醍醐味だと思う。
「ハリー・ポッター」や「ロード・オブ・ザ・リング」などの洗練されたエンターテインメント作品ではないから人には薦めないが、こういう映画に出会えると、映画を見続けていて本当によかったと心から思う。
私的に2〜3年に1本あるかないかの傑作。
03,
2010





