11/19

「眠らない街/新宿鮫」



滝田洋二郎監督の「眠らない街/新宿鮫」を見た。

1993年の映画で、当時の歌舞伎町がたっぷり映っている。
主人公の真田広之が花園神社を抜けてゴールデン街を駆け抜けたりして、10年ちょっと前の風景なのに、いきいきとして活気があって懐かしく感じた。

あと、奥田瑛二がすごかった。
改造銃の職人でゲイなんだけど、すごい(笑)。
演技とはいえ、私が真田広之だったらトラウマになるくらいすごい。
私の中で1993年の助演男優賞決定。

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11/18

「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」



気分が沈みがちのときにうっかりドイツ映画「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」を見てしまい、さらに落ち込む(笑)。

末期がんを宣告された男2人が、怖いものなしのハチャメチャ逃避行をして、海を目指す話。
死を前にしても感傷的にならず、ドライに病状を描くところがいい。

途中で、あ、この展開はまずいなと気づいたものの、テンポがよくて面白いからつい最後まで見てしまった。
いい映画だった・・・・・・(でも凹んでるときは見ないほうがいい)。
「真夜中のカーボーイ」とか「アフリカの光」とか、絶望的な状況の2人が楽園を夢見て走るような映画はどれも大好きなんだけど、見るときの気分によっては辛いなあ。

主題歌はディランのカバー。
オリジナルよりカバーの方がよく聴こえる(いつものことですか?)。
監督はたぶん絶対この曲が使ってあのラストシーンが撮りたくて、この映画を作ったんだと思う。

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11/11

「悪い奴ほどよく眠る」



録画した「悪い奴ほどよく眠る」を見た。

前にNHK-BSで特集した黒澤明特集の1本。
NHKの解説によると「最初からヒットを狙うような作品は観客に無礼である。何か意味のある題材はないだろうか」という監督の意見から生まれた作品だとか。
監督を含む5人で脚本を練ったというのがすごい。

舞台は戦後の日本。
自分らの私腹を肥やすためと保身のためなら手段を選ばない公団役員に父親を殺された男(三船敏郎)の復讐物語。

途中、秘書(?)の志村喬を監禁して、証拠を吐くまでご飯を食べさせない三船敏郎が実に楽しげ。
なんかいつも他の黒澤映画で志村喬に叱られている仕返しをしているかのような(笑)。
全体的に重い雰囲気の作品中で、2人の息のあった掛け合いがユーモラスに描かれていてうれしくなった。

それにしても、公団役員役の森雅之が絶妙だった。
娘(香川京子)らから見ると、いかにもよい父親で、とても人を殺すような悪人には見えないし、本人にもたぶん悪いことをしている意識はない。
ああ、こういう腹の底では何考えてるかわからない、得体の知れない父親っていそうだなあと興味深く見た。

タイトルの「悪い奴」って誰のことかな?と途中まで考えてたけど、ああ、そういうことかと。
三船敏郎の末路がもう切なくてたまらなかった。
情け容赦ない、ひどい世の中だなあと。

公団役員を指して「あいつは人じゃないぞ!役人だぞ!」という主人公の友人(加藤武)のセリフが忘れられない。

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11/07

「THE焼肉MOVIEプルコギ」



やっと衣替えに着手。
ニットと帽子とマフラーとブーツと。
あー、冬服ってなんでこんなにかわいいんだろ。


録画した「THE焼肉MOVIEプルコギ」を見た。

TV番組の司会者役でいきなり竹内力が登場。
鹿賀丈史(@料理の鉄人)もしくはロー・イーガン(@食神)的なポジションで、出番も多いのだが、そのカオルちゃん(@岸和田少年愚連隊)をも超える異様な姿とテンションに、途中まで渡辺徹かと思って見ていた・・・。
RIKIファン失格。
「難波金融伝ミナミの帝王」を1から見て修行し直さなければ・・・。

あとね、この山田優がすごくかわいい。
松田龍平といっしょに焼肉屋を切り盛りする娘役なんだけど、彼を後ろからバコーンと蹴ったかと思えば、彼の髪の毛でモフモフしたり(何それ)、店の賄いをちゃっちゃと手際よく作っちゃったり、なによりキュート。

それから、悪役の焼肉チャンピオンとして出ているのがARATA。
いやー、ARATAってほんとかっこいい。
もう、そこに立ってるだけでいい(ベタ褒め)。
立ち姿がきれいだから、ARATA主演で「眠狂四郎」シリーズなんかやってほしい(勝手すぎる要望)。
マトリックスか!ってくらい長いジャケットの変なスーツ(しかも真っ白)まで似合う。

結論。ARATAを見る映画(え!)。

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10/29
 変わらないものなんか 何ひとつないけど
 変わるスピードが 違ったんだなあ
 (『スピードとナイフ』ザ・クロマニヨンズ)

ありふれた言葉でぐいっと一気に本質に迫る歌詞だなあと。
ヒロトの歌を聴くとなんとなく金子光晴みたいだなと思う。
純粋で幼稚かと思えば驚くほど辛らつで、時に暴力的。




「暗殺者のメロディ」



録画したジョセフ・ロージー監督「暗殺者のメロディ」を見た。
正直、冒頭は私には退屈で2回リタイアして、でもなぜかここでやめたらもったいない気がしたから(笑)眠くない時にやっと完走。

メキシコ亡命中のトロツキーが暗殺された事件を映画化したもので、トロツキーがジェントルでインテリで人間的にもとても魅力的な人物として描かれていた。

トロツキーを演じるのはリチャード・バートン。
世界的な思想家なのに、まったく気取りがなく、彼を信奉する若者たちを息子のようにかわいがり、大変な愛妻家。
この映画のトロツキーの魅力たるや、リチャード・バートンの演技を見ているだけで、見ているこっちがトロツキストになりそうなほどだ(笑)。

トロツキー暗殺を企てる若者役にアラン・ドロン。
同じ殺し屋でもメルヴィル映画のドロンみたいにかっこよくもクールでもない。
母親を人質にとられて、身の丈に合わない仕事を引き受けただけ。
しかし、私はこのヘタレなドロン、嫌いではない。
むしろ、クールな役よりも合っているような気さえする。

暗殺者がトロツキーを殺そうとするシーン。
室内にもかかわらずコートをなかなか脱ごうとしないドロンがバートンの背後へ回っただけでドキドキする。
トロツキーが殺されそうだからドキドキするのではない。
小心者っぽい暗殺者の緊張が伝わってきてドキドキするのだ。

ヘヴィーな内容のシリアスな映画ではあるが、冒頭でドロンと恋人役のロミー・シュナイダーが「ブルジョア!」「コミュニスト!」とお互いをからかいつつ、じゃれ合っているのには笑った。
こんなカップル嫌だ(笑)。

posted by しみず(道楽堂)
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